ニュータニックス・ジャパンは1月11日、島根県浜田市が庁内クラウド基盤に「Nutanix Enterprise Cloud OS」を採用したと発表した。
浜田市のIT関連業務を担当する総務部 情報政策課では、限られた人員で庁内の業務基盤から住民サービス向けのシステムまでを手掛ける。一部では既に仮想化を導入していたものの、各システムは個別に最適化されており、それらを全て統合できる仮想化基盤は存在していなかった。
仮想化基盤の整備にまで手が回らないなか、マイナンバー制度の施行に伴い、セキュリティを含めた環境整備が急務となり、既存システムのリプレースやネットワークの統合を同時に進める必要に迫られたのだという。
情報収集の結果、Nutanix Enterprise Cloud OSならば要件にマッチした仮想化基盤をシンプルに構築できそうだと判断。導入後も柔軟に拡張できること、ストレージ性能が十分に確保できることのほか、1つの画面で管理できる点や耐障害性の高さなどが決め手となり、採用に至った。
現状、システムはメインクラスタとして6台、DR用のリモートクラスタとして3台のNutanix Enterprise Cloud OSを搭載したDell EMC XCシリーズ(ハイパーコンバージドアプライアンス)で構成され、用途に応じて約60のVMが稼働する。一部残っている物理環境については、今後の更改タイミングで全てNutanix Enterprise Cloudに移行していく計画だとしている。