島根県では、プログラミング言語「Ruby」開発者である、まつもとゆきひろ(Matz)氏が在住している由縁から、Rubyに関連したさまざまな活動を支援している。

その一環として島根県は、Rubyを活用して、ビジネスの領域で新たな価値を創造し、イノーべションを起こしたサービスや商品を表彰する「Ruby biz Grand prix 2017」を東京・帝国ホテルで開催した。

「Ruby biz Grand prix 2017」受賞者と審査員

今回で3回目を迎える同大会。メインイベントとなる受賞者発表では、国内からノミネートされた29事例から、グランプリ2点と特別賞3点に加え、FinTech賞2点、ソーシャルイノベーション賞4点が発表された。

主催者を代表して藤原孝行 島根県副知事が登壇。溝口善兵衛 島根県知事から預かったメッセージを代読した。「島根県では、Rubyの国際会議やRubyの普及、ビジネス利用をサポートしている。Rubyを活用してビジネスで新たな価値を創造し、イノベーションを起こした事例を選定した」と語り、企業や社会の課題を解決するサービスが多数集まった喜びを述べた。

来賓挨拶では、経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 課長の成田達治氏が、ビジネスにおけるRubyの重要性について話した後、「Ruby biz Grand prix 2017 をきっかけに日本からさらに素晴らしいサービスを発信していただきたい」と受賞企業に向けてエールを送った。

また、第2回グランプリ受賞企業であるMisoca取締役の松本哲氏が登壇。グランプリ受賞により、求人活動にも影響があったと話す。今まではベンチャー企業ということで、エンジニアを集めるのに苦労していた。しかし、グランプリ受賞によって、Rubyが得意なエンジニアが多く応募してくれるようになったという。大会による反響が大きかったことなどを語り、今回の受賞者たちにエールを送った。

第2回グランプリ受賞企業であるMisoca取締役の松本哲氏