Winテクノロジは12月20日、コクヨがIT資産管理台帳システム「PerfectWatch(パーフェクトウォッチ)」を採用し、コクヨ国内グループ全社および中国・ASEANなどの拠点で本格稼働したと発表した。
同システムは、ハードウェアやソフトウェアライセンスなどのIT資産について、企業内で行われる調達、利用、廃棄といった一連のライフサイクルを構築し、継続的なIT資産管理体制を実現するというもの。各種申請ワークフロー機能を搭載し、IT資産の保有・利用状況を可視化することができる。
コクヨでは、7,000台以上のPC資産にタブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスを加えた膨大なIT資産の管理が課題となっていた。これまではデバイスの種類ごとに異なる担当者が管理していたため管理レベルが統一されておらず、正確なライセンス管理が行われているかどうかについても不安があったという。
これらの課題を解決し、さらに業務の効率化を目的にPerfectWatchを採用。2015年4月に国内主要拠点で導入したのを手始めに、2016年には中国とASEANの拠点で導入、2017年に国内のグループ会社全23社での導入が完了した。
導入により、グループ全体でIT資産を統一管理できるようになったほか、申請ワークフローと台帳が一体化したことでより厳密なライセンス管理を実現した。また、従来は6カ月かかっていた棚卸し作業が3カ月に短縮されたという。
コクヨでは、PerfectWatchで管理している資産情報を位置情報システムへ連携するなど、情報管理基盤としてさらに活用範囲を広げていく計画だとしている。