日本電気(NEC)は12月12日、東洋エンジニアリングにゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)の産業向けプラットフォーム「Predix(プレディックス)」を用いた、肥料プラントの運転・保全最適化システムを納入したと発表した。

同システムは、プラントの運転情報や保全に関する情報をPredix上に収集して関係者の間でリアルタイムに共有することで、プラント運転・保全の効率化を実現するというもの。NECは同システムの開発において、マイクロサービスを組み合せたり、アジャイル型手法を適用したりすることで、短期間での納入を実現したとしている。

NECは2016年10月、デジタルトランスフォーメーションの加速に向け、GEとIoT分野において包括的な提携を締結。日本企業向けIoTソリューションの開発・導入・保守サポートをトータルに提供する体制を構築した。これに伴い、NECでは現在Predix関連の認定技術者を100名以上有しており、2020年度までには500名規模に拡大することを予定している。また、自社のグローバルサプライチェーン改革においても、特定領域の大規模プロジェクト管理にPredixを活用しているという。

こうした事業体制・実績・ノウハウをベースに、Predixを用いたIoTソリューションの提案を進めており、今回の東洋エンジニアリングへのシステム納入もその活動の一環となる。