JFEシステムズは12月11日、同社が製造・販売するプロセス製造業向け原価管理パッケージ「J-CCOREs(ジェー・シー・コアーズ)」の次期バージョンに、SAPジャパンの自己管理型データベース「SAP SQL Anywhere」を採用し、SAPジャパンとOEMパートナー契約を締結したと発表した。JFEシステムズは、同日よりSAP SQL Anywhereを組み込んだJ-CCOREsの日本市場への提供を開始する。

SAP SQL Anywhereは、標準SQLに準拠した汎用RDBMSサーバ「SQL Anywhere」と、異種RDBMS間のデータ同期機能などを含むスイート製品。中核となるSQL Anywhereには、自律的かつ安定的に稼働し続けるための機械学習機能など、さまざまな自動チューニング・自動管理機能が実装されている。今回のJ-CCOREsへの適用は、SAPジャパンが提供する移行ツール「SAP Advanced SQL Migration」と、豊富な移行ノウハウ・支援によりスムーズに実現したという。

これにより、J-CCOREsを導入する顧客は、SAP SQL Anywhereのシンプルな価格体系を生かすことで、クラウド・仮想環境におけるデータベースコスト、および運用管理コストを削減できるとしている。また、OEM契約によってSAP SQL AnywhereがJ-CCOREsに組み込まれるため、ライセンスから保守に至るまで包括的なスキームでサポートされる。

JFEシステムズは今後、SAP SQL Anywhere採用によるメリットを最大限に生かし、従来コスト面が障壁となっていたプロセス製造業への提案を強化していくとしている。