SAPジャパンは10月11日、リーダー電子がクラウド型ERPパッケージ「SAP Business ByDesign(エスエーピー・ビジネス・バイデザイン)」の採用を決定し、導入プロジェクトを10月から開始したと発表した。
SAP Business ByDesignは、あらかじめ用意されたテンプレートである「ビジネスシナリオ」のなかから必要な機能を選択することで、短期間で業務の標準化を実現できるというもの。
リーダー電子ではこれまで、会計や販売、生産などの業務において、スクラッチで開発した独自のシステムをオンプレミスで数十年間運用してきた。だが、今後の成長戦略の推進に向け、業務の標準化・効率化を支えるIT基盤の見直しが必要だと判断し、5月から本格的な基幹システムの検討を開始。現場スタッフへの複数回にわたるヒアリングを実施した結果、SAP Business ByDesignの採用を決定した。
決め手となったのは、業務への適合率の高さと、クラウドを前提とした基盤であらゆる経営情報を可視化し、同社の課題となっていた原価計算の短縮を実現できること。また、基幹システムの運用をアウトソーシングできる点も評価されたとしている。