Web関連以外の言語のために機能拡張
Visual Studio Codeはデフォルトの状態では比較的Web開発向けの機能が多く用意されている。もちろんそれ以外のプログラミング言語もスムーズに編集できるが、Web技術以外のプログラミング言語を使う場合にはそれに合った拡張機能を導入することでさらに便利になる。このあたりの機能はほかのモダンエディタと同じだ。
拡張機能を表示すると次のように特に人気の高い拡張機能の一覧が表示される。この中から選ぶだけでもなかなか面白い。
Visual Studio Codeの拡張機能はなかなかよくできている。テキストフィールドにキーワードを入力すると、そのキーワードで絞り込まれた拡張機能が表示されるので、欲しい機能がある場合は、テキストフィールドに関連する単語を入力するなどして検索しながら探していく。
Vim拡張機能インストールしてみよう
ここではこれまでほかのモダンエディタでやってきたように、Vimの操作を実現する拡張機能をインストールする。
テキストフィールドにvimと入力すると絞り込むことができる。一番インストール数が多い拡張機能を選んで「インストール」をクリックしてみよう。拡張機能をクリックすると使い方を表示できるので、ざっと読んでおくとよい。
使い方はほかのモダンエディタのVim系拡張機能とほとんど同じだ。ノーマルモードで:を入力するとコマンドパレットが起動し、そこでVim系の命令を実行できる仕組みになっている。
iやaで挿入モードに入り、ESCでノーマルモードに戻ってくる。基本的な移動操作が利用でき、置換や検索も動作する。なかなかグッドな拡張機能だ。
拡張機能の提案にも注目
Visual Studio Codeでは拡張機能の「提案」機能も充実している。
推奨できる拡張機能があるときには、ファイルを開いた段階などでその拡張機能が提案されてくる。提案に従って操作していくと拡張機能のインストールダイアログに移動するので、そこで拡張機能をインストールできる仕組みだ。
関連する推奨拡張機能も表示されるので、そのあたりも必要に応じてインストールしてみればよいだろう。アンインストールも簡単にできるので、いったん入れて試してみることをお薦めしたい。
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Visual Studio Codeの拡張機能はほかのモダンエディタの拡張機能と比べてもよくできている印象を受ける。実用的な拡張機能が多く、かなりの作業効率向上に結びつきそうだ。
GitHubとの連携機能もデフォルトで提供されている。使用している基盤技術はAtomと同じ。Atomを選ぶかVisual Studio Codeを選ぶかはなかなか選択が難しいところだ。
これまで特に最近話題に上ることが多いモダンエディタについて取り上げた。これらが提供している機能はかなり似ている。お互いに良い部分を真似ることもあるだろうから、以前は一部にしかなかった機能も後のバージョンで追加されるなど、区別をつけるのが難しい。
エディタは好みや癖が現れるところなので、いったん一つのエディタに慣れてしまうとほかのエディタを試す機会がなくなりがちだ。しかし、最近のモダンエディタはどれも試してみる価値あり。ぜひ試してもらえればと思う。
次回は、これまで機能拡張の例として紹介してきたVimそのものを取り上げようと思う。