ニュータニックス・ジャパンは8月9日、野村総合研究所(以下、NRI)が「Nutanix Enterprise Cloud Platform」を導入したと発表した。
NRIでは数年前からデスクトップ仮想化(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)環境を導入し、セキュリティの強化と運用負荷の軽減を推進してきた。今回、これをさらに発展させるものとして、場所やデバイスを問わずセキュアに作業できる新たなVDI環境の構築を決定。まずは「Citrix XenDesktop」と「Microsoft Windows 10」によるVDI環境を構築した。
次に、NRIは従来の基盤の代替としてハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI:Hyper-Converged Infrastructure)の導入を検討し、Nutanix Enterprise Cloud Platformの採用に至った。選定にあたっては、NutanixとCitrixがテクノロジーアライアンスパートナーであることや、NutanixのVDI環境における実績などが評価されたとしている。
現在、NRIでは、本社のコーポレート部門を中心とした1,000ユーザーを対象にVDI環境を整備する。VDI環境は「標準VDI」と、ユーザーによるアプリケーション追加が可能な「個別VDI」の2種類が用意される。また、経営層に対してはiPadを活用したデスクトップ環境も提供する。
導入により、短期間で基盤を整備できたほか、運用面においても管理ツール「Nutanix Prism」だけで一元管理が可能になり、工数が大幅に削減されたという。
NRIは今後、2020年までに全社規模での展開を計画しており、直近では1,000ユーザーの追加拡張を予定する。また、現状はVMwareをハイパーバイザーとして利用しているが、コスト面も考慮した上でNutanixの「AHV(Acropolis Hypervisor)」も検討するとしている。