Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(HPE Aruba)は7月6日、カルビーが無線LANスイッチ「Aruba 2530シリーズ」およびインスタントアクセスポイント「Aruba Instant AP(以下 IAP)」を導入したと発表した。

カルビーでは従来、国内10カ所にある工場において拠点ごとに異なるネットワーク機器を利用していたため、トラブルが発生した際は現場対応になりがちな点が課題視されていた。

そこで同社は、ネットワーク環境の刷新と管理面の改善に向け、機器の見直しを検討。本社と国内工場に敷設するネットワーク機器や無線LAN環境を統一し、有線・無線ネットワークを細かく可視化できるソリューションとして、HPE ArubaのLANスイッチと無線LANソリューションの採用に至った。選定にあたっては、遠隔で各地の電波状況を可視化できることや、運用管理性の高さ、コスト面のメリットなどが決め手になったという。

カルビー本社では業務用とゲスト用、工場では行程別に複数のSSIDを用意し、業務ごとに使い分けることで、セキュアな通信環境を実現。1台あたりのコストを抑えられたことで以前よりも多くのエリアにIAPを設置できたとしており、その稼働状況はネットワーク統合管理システム「Aruba AirWave」によって、本社が遠隔から統合管理する。

刷新されたネットワーク環境の構成イメージ

カルビーでは、今年度中に全ての工場に環境を展開するとともに、無線エリアについても駐車場を含めた9割以上をカバーする計画だという。今後は、本社と工場以外の関連会社や自社の営業所にも拡張し、将来的には海外ネットワークの最適化にも取り組んでいきたいとしている。