日本オラクルは7月5日、三井住友信託銀行が高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine (Oracle Exadata)」を採用したと発表した。
常にグローバルな規制への準拠が求められる銀行業界においては、経営管理業務で利用するデータの即時性・正確性に対するニーズが高まりつつある。そうしたなか、三井住友信託銀行では、高度なデータベース基盤を迅速かつ確実に構築することを目的に今回、Oracle Exadataの採用に至った。
選定にあたっては、従来月次で行っていた大量データのバッチ処理を日次で行える処理性能や、拡張性の高さ、「Oracle Database 12c」のマルチテナント機能による運用管理性などが評価された。取り扱うデータの種類や対象範囲が多岐にわたり開発規模が大きいため、開発環境にはマルチテナント機能を活用し、プライベートクラウドとして構築するとしている。
三井住友信託銀行では導入に伴い、バックアップ基盤として統合ストレージ製品「Oracle ZFS Storage Appliance」も採用したほか、併せてデータベース・セキュリティ製品「Oracle Advanced Security」でデータベース・レベルの暗号化を実装することも検討中だという。