FRONTEOは6月26日、同社が開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」が大和住銀投信投資顧問に採用されたと発表した。

KIBITは、人工知能関連技術「Landscaping」と行動情報科学を組み合わせて開発された人工知能エンジン。テキストから文章の意味を読み取り、人間の暗黙知や感覚を学ぶことで、人間の「判断」や「情報の選び方」を再現することができるという。

大和住銀投信投資顧問とFRONTEOは、ファンドマネージャーの投資銘柄選定における暗黙知をKIBITが学習できるかどうかについて、2017年1月よりPoC(概念検証)を実施。KIBITがベテランのファンドマネージャーの知見を学んだ上で解析し、運用プロセスにおいて効果的な支援ができるかどうか検証を行った。

その結果、膨大な企業情報の分析を行うにあたり、KIBITによる解析が投資銘柄選定の効率化に寄与することが確認されたため、大和住銀投信投資顧問はKIBITを搭載したデータ解析プラットフォームを採用するに至ったのだという。

同社は、2017年7月より、追加型投信「日本成長テーマフォーカス(愛称:グランシェフ)」の運用プロセスにおいて、KIBITの活用を開始する予定。