富士通は6月1日、アサヒグループホールディングス(HD)がビッグデータ分析基盤「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics for 食品」(以下、ODMA for 食品)を導入し、アサヒビールとアサヒ飲料で本格運用が開始されたことを発表した。
ODMA for 食品は、食品業向けに「現場で収集したデータ」を現場視点で利活用できるように変換(データクレンジング)し、現場に返すことをコンセプトにしたビッグデータ分析基盤。SaaSで提供され、初期投資を抑えたスモールスタートが可能な点を特長とする。
一般的に、ビッグデータ分析は専門知識を持つ部門が実施するが、アサヒグループHDでは市場環境の変化に即応するため、営業部門の担当者自身が知りたい情報をより早く、高度に分析できる環境の構築を検討してきた。
今回、営業部門でも容易に使いこなせることやメンテンナンスが不要なクラウドサービスであること、大量データの蓄積・分析に耐えられる性能を備えることなどが評価され、ODMA for 食品を全グループ共通のデジタルビジネス基盤として導入するに至った。
導入により、必要な情報を画面上で選択するだけで分析結果を確認できるようになったほか、グループ会社間でデータの共有・連携をしやすくなる、独自の高速クレンジング機能によってデータ投入から利用までのリードタイムを短縮できるといった効果が得られたとしている。