日本オラクルは5月12日、理化学機器の総合商社であるアズワンが、「Oracle Database Exadata Express Cloud Service」を活用してAPIを公開し、4,300社の販売店がデータベース・マシン「Oracle Exadata」に格納された30万点以上の在庫データとリアルタイムに連携できるようになったと発表した。
アズワンでは、カタログや同社のWebショップ「AXEL」を通じて140万点以上の商品情報を提供し、ユーザーと販売店、メーカーを結ぶデリバリー体制により商品を販売している。2014年7月に、従来6つのシステムで運用していたデータベース基盤をOracle Exadataへ統合し、一定の成果を得たものの、販売店が在庫データとリアルタイムに連携する方法を模索していた。
今回、「Oracle Database 12c Release 2」をクラウドで提供するOracle Database Exadata Express Cloud ServiceとOracle DatabaseのREST APIを容易に開発できる「Oracle REST Data Services」を活用し、販売店による在庫データ参照を実現。これにより、従来在庫データは1日1回のみ提供されるかたちだったが、いつでも最新データを取得できるようになったという。
同社は今後、納期回答や発注受付機能を拡充していくほか、チャットボットとも連携し、ビジネスチャットアプリを介した在庫の問合せ対応も実装していく予定だとしている。