日立ソリューションズは2月27日、相鉄グループ4社の出退勤管理システムに「リシテア/就業管理」を導入したと発表した。
グループ28社、約10,000名で構成される相鉄グループでは従来、各社の従業員の出退勤情報を、スクラッチ開発したシステムやパッケージシステム、Excel、紙など、さまざまな方法で個別に管理していた。
グループ各社の出退勤情報の集約や給与計算業務などは、シェアードサービスとして相鉄ビジネスサービスが提供しており、相鉄ホールディングス、相模鉄道、相鉄バスの3社分に関しては、スクラッチ開発した出退勤システムの運用・管理も請け負っていたのだという。
こうした状況を踏まえ、相鉄ビジネスサービスでは、これまでの出退勤管理システムでは、今後継続して労基法改正や新しい働き方に対応していくことが困難だと判断。将来的にはグループ全体で出退勤管理を一元化することを視野に入れ、新システムの導入を検討した結果、リシテア/就業管理の採用に至った。
選定にあたっては、鉄道・バス乗務員のシフト勤務など、運輸業独特の勤務形態やグループ各社の多様な出退勤管理要件に対応できることや、自社開発した他システムとの連携などが可能な柔軟性・拡張性の高さを評価したとしている。
新システムは、2016年1月から9月にかけて順次稼働を開始。グループ各社の多様な勤務形態(日勤、シフト制、変形労働制、フレックス制など)や雇用形態(正社員、契約社員、再雇用社員、パート、アルバイトなど)で働く約2,700名の出退勤情報を一元管理する。
導入により、勤務状況がリアルタイムで把握できるようになり、過重労働の発生を未然に防ぐ環境を構築できたとしている。また、自社でスクラッチ開発したシステムを保有していた3社に関しては、今回、相鉄ビジネスサービスが新システムを保有し、各社にそのサービスを提供する形態を取ったため、初期投資不要で新システムに移行できたことになる。
相鉄グループでは今後、リシテア/就業管理を同グループの統一システムとして、グループ各社への展開を目指す。