日本オラクルは2月27日、外為どっとコムが提供する外国為替保証金取引(FX)サービスのデータベース・アップグレード時の本番適用前のテスト環境に「Oracle Database Cloud Service」および「Oracle Real Application Testing」を導入したと発表した。
外為どっとコムが提供するFXサービスでは、本番環境のデータベースが「Oracle Database」を基盤に構築されている。そのため今回、同等の機能をクラウドで提供する検証用環境としてOracle Database Cloud Serviceを導入し、併せてパッチ適用前後のSQL非互換や性能テストの正確性向上、テストの自動化を目的にOracle Real Application Testingを採用した。
両ソリューションを組み合わせて利用することで、データベース・アップグレード時のテスト環境を迅速に構築できたほか、SQLの非互換や性能テストにかかる工数を従来比で67%削減したという。
かねてより、外為どっとコムではシステムの安定運用を重視しており、データベース・アップグレードにおいても従来とパフォーマンスの変化が無いかどうかや、トラブル発生の有無に細心の注意を払っている。今回、クラウドを利用した検証作業を経た結果、予定通りにアップグレードが完了し、トラブルも発生していない点を評価しているという。