日立ソリューションズ西日本と日立公共システムは2月3日、日立公共システムが提供する「ADWORLD(アドワールド) 人事評価システム」を福岡県築上町に導入したと発表した。

ADWORLD 人事評価システムは、自治体・官公庁の各職員による目標・評価結果の入力から人事担当者による集計・分析に至るまで、人事評価業務における一連の作業を一元管理するというもの。役職ごとに異なる評価項目を設けた複数の評価票の作成・評価項目のメンテナンスに対応するほか、目標や評価結果の入力は各職員が自身のPCから行えるため、評価表の配布・回収といった作業が不要となる。

2014年5月に改正された地方公務員法では、全国の地方公共団体に対し、2016年度から人事評価制度を導入することが義務付けられている。これを受け、築上町では2015年度より、職員のモチベーションアップと組織の活性化を目指し、本格的な人事評価制度の構築に取り組んできた。

今回、人事担当者の作業負荷を抑え、人事評価制度を効率的に運用することを目的に、制度の運用開始と同時にシステム化にも着手。築上町では先に日立公共システムの「ADWORLD 人事給与システム」「ADWORLD 財務会計システム」を導入しており、今回、ADWORLD 人事評価システムの導入に至ったのだという。

導入により、ADWORLD 人事給与システムと連携させることで、評価結果データの登録にかかる手間が軽減される。また、適正な人員配置や昇給・昇格への反映、能力に応じた研修計画の立案が可能になるとしている。本格運用の開始は2017年4月の予定。

築上町では、今後データの蓄積・分析を推進し、分析結果に基づいた計画的な人材育成を進めることで、人事評価の信頼性を高め、組織全体のさらなる活性化を目指す。