パイオニアは1月26日、同社の業務用カーナビゲーション向けクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」を活用した位置情報通知システムが、岐阜県中津川市が行うコミュニティバスの利便性向上に向けた実証実験に採用されたと発表した。
ビークルアシストでは、パイオニア製の業務用カーナビを使用し、通信回線を使って送信される車両位置や走行データを基に、登録地点や運行コースの管理・共有や車両状況把握のほか、メッセージ送信や日報作成などの運行支援・管理を行う。
同サービスが提供する「Web APIサービス」とパイオニアの業務用カーナビを使用すれば、他のシステムインテグレーターなどが提供する既存サービス上で、ビークルアシストの機能を利用することができる。
今回、中津川市が実証実験に採用した位置情報通知システムは、同市が坂下地区で運営するコミュニティバス向けに恵那バッテリー電装が開発したもの。パイオニアの業務用カーナビとビークルアシストのWeb APIサービス、スマートフォン用アプリケーション「LINE」を活用しており、コミュニティバスの利用者は、LINE上の地図でバスの現在位置を確認することが可能となる。
パイオニアは、ビークルアシストとLINEの活用により、都市部の路線バスや高速バスなどに導入されている一般的な位置情報システムに比べ、導入・運用コストを大幅に削減することができるとしている。
中津川市では、同システムによる情報提供の有効性および利便性を評価する実証実験を2017年1月から3月末まで行う予定。