Dropbox Japanは1月25日、矢作建設工業が企業・組織向けクラウドストレージサービス「Dropbox Business」を採用したと発表した。

矢作建設工業では従来、各現場作業所のデータを事務所ごとに個別のファイルサーバに保管していた。導入により、それらのデータをDropbox Business上に集約し、一元管理する。加えて、紙資料のデータ化や過去のデータ整理を行い、施工部門共有のデータベースを整え、業務の効率化を図るという。

Dropbox Businessによるデータ管理のイメージ図

採用にあたっては、保存容量が無制限であり、現在のデータはもちろん、過去のデータや将来予想されるデータまで全て保管できること、部門・役割ごとに閲覧権限や編集権限を設定できること、いったん削除したファイルを維持・復元する機能があることなどが評価された。

データをDropbox Business上に集約したことで、現場で疑問点があった際、すぐにタブレット端末などから資料を確認できるようになったほか、紙資料のデータ化が検索性の向上と、保管スペースの削減というメリットをもたらしたという。

また、万一の被災時にも各現場事業所のデータ消失リスクを回避できるため、BCP(事業継続計画)強化にもつながったとしている。

矢作建設工業では現在、本社の施工部門でDropbox Businessを導入しているが、今後は全国の支社や作業所へも導入を進める予定。