TANRENは1月19日、Sansanがナレッジシェアアプリ「TANREN(タンレン)」を採用したと発表した。
TANRENは、ロールプレイング(ロープレ)を行った動画をクラウド上でチーム内で共有し、マネジャーや同僚がその動画に対して詳細なフィードバックを行うことで、社員教育をサポートするというもの。利用するユーザーID数に応じて、3つの料金プランが用意される。
クラウド名刺管理サービス「Sansan」を提供するSansanでは、週に3回、営業スキル向上のためのロープレ研修を行っている。だが従来、法人営業担当者の教育はジュニアメンバー(新入社員や若手社員)に先輩社員が付いて行っていたため、提案の進め方などが属人的になり、会社全体のノウハウに偏りが生じていた。
また、社員数の増加に伴い、マネジメント側が教育にかける時間を十分に確保できないという問題も発生しつつあった。
同社は、こうした課題を解決する方法を検討。「ロープレの動画を撮影する」「マネジャーや同僚が再生する」「フィードバックを行う」というシンプルな工程で利用できるため、導入後の定着が早いことが決め手となり、TANRENの採用に至った。
導入により、マネジャーやベテラン社員がジュニアメンバーの動画にフィードバックするだけでなく、ジュニアメンバー同士でも評価し合うコミュニケーションが生まれた。空いた時間に評価が行えることもロープレの回数と質の向上に貢献。自主的に課題発見と営業ノウハウのシェアが行われるようになり、教育担当不在の社員教育が実現できたという。
また、ベテラン営業が商談ロープレの見本動画をアップすることで、ジュニアメンバーが積極的に学びやすい環境も構築されたとしている。