ライムライト・ネットワークス・ジャパンは1月17日、設計ソフトなどの開発・販売を手掛ける図研が、ライムライト・ネットワークスのCDN(Contents Delivery Network)サービスとクラウドストレージを導入したと発表した。

図研では、世界47カ国のユーザーに向けたサポートサイトを運営している。だが、メインのサーバを日本に設置しているため、欧州や米国などからアクセスした際のパフォーマンスの悪さが課題となっていた。

そこで、2012年9月、各国に点在していたサポートサイトのブランドを「Zuken Global Support」に統一したタイミングで、初めてCDNサービスを導入。だが、期待していたパフォーマンスが得られなかったことや、十分なサポートが得られなかったことから、2014年、CDNサービスのリプレースを決定したのだという。

要件として「高速で安定したWebアクセス」と「トラブル時の迅速なサポート対応」の2点を挙げて検討した結果、ライムライト・ネットワークスのCDNサービスおよびクラウドストレージが採用され、2014年8月から運用が開始された。

導入にあたっては、ソフトウェアのダウンロード速度とWebの表示速度が決め手となった。図研が2014年 5月にテスト環境を使って実施した検証では、従来1時間以上かかっていた1GBのデータのダウンロードが、十数分にまで短縮されたという。

また、クラウドストレージの導入により、リージョンごとにコンテンツがコピー・配信されるため、欧州・米国・アジアなどのユーザーが、自身の拠点に近い場所からコンテンツへアクセスできることも評価された。

図研では今後、動画コンテンツの配信が増え始めた同社のコーポレートサイトにもライムライト・ネットワークスのCDNサービスを展開していく計画だとしている。