TISと日本オラクルは11月30日、H2Oリテイリンググループでクレジットカード決済業務を担うペルソナに、オラクルの予算管理クラウドサービス「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」を導入したと発表した。
ペルソナでは、グループの事業改変により組織や事業構造が大きく変化した。これに伴い、カード会員数や収入が急増したため、カードブランドごとの収益情報の正確な把握が難しくなり、部門ごとの予実管理や集計作業が煩雑になっていた。
そこでペルソナでは2015年末、PwCコンサルティングとともに既存の会計システムを保管する管理会計システムの構築を検討。Oracle Planning and Budgeting Cloud Serviceを採用し、その導入支援パートナーとしてTISを選定した。
2016年6月に導入が完了した後は、カードブランドごとの収支情報を把握し、経営会議用のレポート作成や各事業部門への収支情報のフィードバックに活用できるようになった。また、従来、予実分析報告書の作成には約1日かかっていたが、その作業時間を約10分に短縮することができたとしている。
Oracle Planning and Budgeting Cloud Serviceを導入したペルソナの管理会計システムイメージ |
製品選定にあたっては、業務要件の変更にも柔軟に対応できることや拡張性の高さ、幅広い分析力、操作性などが評価された。また今回、要件定義と導入支援、利用トレーニングを担当したTISについては、オラクル製品の導入実績やクレジットカード業界における知見、会計業務を熟知している点などが決め手になったとしている。
今後、ペルソナでは、新しい管理会計システムを「カード事業の健全性を測るための経営指標の管理」や「家賃や人件費を部門に割り振る配賦処理」といった領域で活用していくという。