PTCジャパンと新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は11月24日、半導体用の測定機器などを開発・製造するアドバンテストが、PTCジャパンのPLM(製品ライフサイクル管理)システム「Windchill」の導入を決定したと発表した。
アドバンテストは、日本とドイツに製品開発拠点を構えており、双方を横断する製品設計情報の管理体制を構築することが求められていた。今回、両拠点のビジネスプロセスの違いにも柔軟に対応できる点、グローバルで標準化された独自のアセスメント手法などが決め手となり、Windchillの採用に至ったのだという。
稼働後は、日本側のデータセンターに蓄積したデータをドイツ側と共有できるようにする。Windchillの独自機能によってドイツ側のシステム応答速度が高まり、効率的な共有が可能となると見込んでいる。
プロジェクトの推進は、PTCジャパンの販売代理店であるNSSOLが担当。2016年4月からプロジェクトはスタートしており、7月末にシステムの構想フェーズを終え、8月から要件定義フェーズに入っている。日本側で先行してシステムの設計と製作を進め、2017年夏ごろに稼働開始を予定する。その後ドイツ側での構築を進め、全面稼働する計画だという。