アイルは11月21日、アパレル業を営むラファイエットに、アイルの販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」、複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL(クロスモール)」、店舗管理ハンディターミナルを導入し、EC構築サービスを提供したと発表した。
ラファイエットでは、2013年まで業務管理にExcelを使用。実店舗と複数あるネットショップの在庫を分けておらず、どちらも手作業で管理していたため、従業員の作業負荷が高まっていた。また、ネットショップに注文が入るたびに人手による在庫調整作業を行っていたが、ネットからの注文が相次いだり、店舗が立て込んだりすると作業が間に合わず、商品の手配が間に合わないケースも発生しやすくなっていた。
そこで、今後の売上向上やネットショップの強化に向けてシステム導入の検討を開始し、アパレル業界での導入実績の豊富さなどから、アラジンオフィスとCROSS MALLを選定。同時に、公式ネットショップのリニューアルと、実店舗の売上・在庫管理用のハンディターミナルの導入も決定された。
アイルのアクセス解析に基づいた提案を受けてリニューアルを行った結果、ネットショップの売り上げは約2年で1.6倍に増加。全体の3割ほどだったネットショップの売上は、約5割にまで成長したという。
また、各製品の導入により、実店舗・ネットショップ・卸業務における全ての販売・在庫データはアラジンオフィスに集約されるようになった。実店舗の売上データは、商品のバーコードをハンディターミナルでスキャンすることで、アラジンオフィスに取り込まれる仕組みになっており、ネットショップの在庫・売上データはCROSS MALLから取り込まれる。
CROSS MALLでは、複数のネットショップの商品・在庫・受注データなどを一元管理でき、ネットショップで商品が売れるごとに、全てのショップの在庫数量が自動的に減るため、手作業での在庫調整が不要になった。また、1つのネットショップに商品登録すれば、全てのショップにデータをコピーできるため、入力ミスの不安もなくなり、作業負荷が削減されたという。
全ての販売・在庫データがアラジンオフィスに一元化されたことで、売れ筋商品や不良在庫の可視化、商品の回転率・粗利率の正確な把握が可能になったとしている。