日本アイ・ビー・エム(日本IBM)と日本情報通信(NI+C)は11月1日、IBMのクラウド基盤「IBM Bluemix Dedicated」上に構築したNI+Cの「NI+Cアプリ開発・実行環境提供サービス(NI+C Cloud BMD)」が、広島銀行のクラウド共通インフラ基盤に採用されたと発表した。
日本IBMとNI+Cは、2015年10月に「地方銀行向けBluemixコンソーシアム」を設立。同コンソーシアムでは、日本IBMが提供するPaaS「IBM Bluemix」上でのアプリ開発を支援し、FinTechを推進している。
今回、広島銀行に採用された「NI+C Cloud BMD」は、この地方銀行向けBluemixコンソーシアム用のスマホアプリ/Webサービス開発・実装環境を提供するというもの。銀行の基幹システムなどとIBM Bluemix Dedicated環境とをセキュアに接続可能なほか、障害・メンテナンス対応の一元的な受け付けや、世界中のBluemix Public基盤上に構築された各種APIをオンデマンドで利用できる機能などを備える。
広島銀行では、「NI+C Cloud BMD」の導入により、既存資産を活用した新サービスの開発・提供や低コストで迅速なアプリ開発の実現、API公開による新たなパートナーとの関係創出、他行・他社とのAPI共有および協力会社との協業による地域創生などを推進するとしている。
日本IBMとNI+Cは、地方銀行向けBluemixコンソーシアムの取り組みの一環として、広島銀行のクラウド共通インフラ基盤の構築・運用を支援する。なお、今回の事例は「NI+C Cloud BMD」初の商用利用だという。