ヤフーは9月27日、「東京ガーデンテラス紀尾井町」新本社の記者説明会を開催した。同社は2007年より東京ミッドタウンに本社を構えていたが、10月1日より移転する。
同社は、地下2階、地上36階建てビルの5階~24階に入居し、グループ会社の社員を含むおよそ6816名(4月時点)が環境を移す。ヤフーの執務スペースは全20フロアのうち12フロア、役員フロアは6階となる。11階に社員食堂「BASE11」とコンビニエンスストアのファミリーマートが入り、17階にはオープンコラボレーションスペース「LODGE」、18階は通常の来客スペースだ。
社員食堂の「BASE11」。食器の裏に貼り付けられたタグで食事内容を判別し、交通系ICや社員証で無人決済できるシステムを用意した |
来客スペース。床が中途半端に舗装されている理由は「ヤフーが未完成で、自分たちの力で作り上げていくことをイメージした」(説明員) |
LODGEはコワーキングスペースとして、ヤフー社外にも積極的に開放する予定で、11月1日に正式オープンする。2017年3月までは無料開放する予定だが、その後の提供形態は未定。現時点では会員登録による提供を検討している。スペースには、オフィスらしからぬさまざまな家具が用意されているが、いずれも固定されておらず、社員が自由に動かせるようにしているそうだ。「自分たちでDIYして、自由な発想を反映できるようにした」(説明員)。
ほかにも、「LODGE Studio」や「LODGE Kitchen」「Restrant&Cafe」「先端技術応用室」を併設。スタジオスペースは、GYAOなどグループ会社の動画撮影に使用するほか、コワーキングスペースと同様に外部への貸し出しも検討している。先端技術応用室では、ヤフー社員が常駐して「擬似3D画像」などの先端コンテンツ・UIの研究開発を行う。外部開放スペースで技術開発を行うことで、コラボレーションなどの可能性が広がりそうだ。