NECは9月13日、自社グループの基幹システムにSAPのインメモリデータベース「SAP HANA」を採用し、2016年5月より本番稼働を開始したと発表した。
NECでは、経営ビッグデータのリアルタイム処理実現とデジタル経営を支えるITプラットフォームの獲得を目的に、2015年7月からSAP HANAの導入プロジェクトを開始。新プラットフォームには、NECのx86サーバ「NX7700xシリーズ」とストレージ製品「iStorage」、クラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」、SDNコントローラ「UNIVERGE PFシリーズ」などとともにVMware製品を採用し、仮想環境を構築した。
これにより、物理サーバ台数が70%削減されたほか、SAP HANAによってデータ量を4分の1に圧縮。また、2017年度までにシステム運用コストの25%削減を実現するとしている。
すでに国内向けシステムは稼働しており、2016年11月を目途に海外拠点向けも含むグループ全システムが稼働する予定だという。