2016年7月15日「デジタル教育現場に差別化を見出せ! 教育機関におけるICTとの向き合い方」と題したセミナーが東京で開催。実際の教育現場でICTの活用を行っている事例をもとに、その課題と対策についての講演が行われた。

文部科学省では、2020年までにすべての教室で一人一台の情報端末(タブレット)を導入することを目標として掲げている。このような国の方針に関わらず、教育現場におけるICTの活用は、世界的な流れからも避けては通れない現実の課題である。そんな中、本セミナーでは、俊英館、玉川聖学院、NTT東日本により、教育現場でのICT活用の実態が詳細に紹介された。

まずはスモールスタートからタブレット導入で失敗しない3つの方法

進学塾 俊英館 マーケティング部 部長 小池幸司氏

基調講演に登場したのは、首都圏を中心に約50教室を運営する学習塾「俊英館」のマーケティング部 部長 小池幸司氏。俊英館は2011年よりiPadを一斉授業に導入したICT活用の先駆者的存在である。基本的な利用方法は、講師のiPadをプロジェクターに接続してホワイトボードに投影する方式。必要に応じて映像解説なども取り込み、生徒の理解力を深めている。

「特に理科や社会の授業では解説が長くなりがちで、それを板書したり生徒が書き写したりするために授業時間が取られてしまうことがありました。iPadを利用すれば、その時間を大幅に短縮できます」(小池氏)

俊英館ではiPadの利用により、授業時間を60分から45分に圧縮。ほかにも、生徒の回答をカメラで撮影してホワイトボードに投影し、生徒自身に採点や解説をさせる授業や、専用のアプリを利用した英単語集中講座など、さまざまな取り組みを行っている。

このような実績の積み重ねから、小池氏はタブレット導入で失敗しないために「まずはスモールスタートから始めて……

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BYOD方式によるタブレット利用を採用した玉川聖学院

違反アプリがインストールされた際には、壁紙が強制的に変更され管理者に連絡メールが届く

続いて登壇したのは、東京 自由が丘にある私立玉川聖学院 高等部学年主任ICTプロジェクトリーダーの山田直樹氏と理科・情報科主任ネットワークシステム担当の大沼祐太氏。同学院では、2000年の校舎改築時に校内のLANを整備。生徒は入学時にIDとパスワードが発行され、自由にPCが利用できる環境を整えている。

「いろいろなことを試して、いろいろな失敗をしました(笑)」と山田氏は当時を振り返る。そして2016年、本格的な生徒1人1台体制の方針を決定。まずは新1年生からBYOD方式での運用を開始している。もちろん、生徒に1人1台の体制を実現するためには、セキュリティや管理の面において、大きな課題が存在していた。

「自分のiPadだからといって、授業に関係のないアプリをインストールしたり、逆に必要なアプリを削除されたりすることは避けなくてはなりません。また、盗難や紛失の可能性も考慮すると、MDMの存在が必要不可欠でした」(山田氏)

また、ネットワークの安定性も重要視された。授業で使う場合、30人以上の生徒が一斉に無線LANにアクセスする。その回線が頻繁に切断されるようでは、授業の大きな障害となってしまう。

そして、これら2つの課題を解決するものとして選択されたもの、それが「Cisco Meraki」である……

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教育現場に安心・安全なWi-Fi環境を提供する「ギガらくWi-Fi」

最後に、日本国内においてCisco Merakiを用いた無線Wi-Fi環境を提供する、NTT東日本 ビジネス開発本部第一部門Wi-Fi推進担当 増山大史氏が登壇。教育事業向けWi-Fiサービスの紹介が行われた。

NTT東日本では、Cisco Merakiを活用した、サポート付き簡単Wi-Fiサービス「ギガらくWi-Fi」の提供を行っている。また、Cisco Merakiは数多くの教育機関に導入実績を持ち、2015年の売上の25%が教育機関向けとなっている。

「NTT東日本では、Cisco Merakiの豊富な運用実績があります。それらを生かして、さまざまな教育機関様に向けてサービスを提供しています」(増山氏)

その後、「ギガらくWi-Fi」における具体的な事例やサポート体制などが披露された。

本稿では、同セミナーの講演内容を詳しく紹介したPDFを無償で提供しています。教育現場におけるICT活用に興味のある方は、ぜひダウンロードして確認していただきたい。

講演レポートのご案内

本講演レポートでは、以下のようなトピックスをご紹介しています。無料でダウンロードできるので、ぜひご一読ください。


<PDF内容>
教育ICTセミナー講演レポート 事例から導かれた失敗しない教育現場のICT活用

  • まずはスモールスタートからタブレット導入で失敗しない3つの方法
  • BYOD方式によるタブレット利用を採用した玉川聖学院
  • 教育現場に安心・安全なWi-Fi環境を提供する「ギガらくWi-Fi」

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