富士通マーケティングと富士通交通・道路データサービス(FTRD)は8月10日、新潟地方交通共済協同組合に、道路利用団体向けのビッグデータ分析サービス「FUJITSU インテリジェントデータサービス 急ブレーキ多発地点情報提供サービス(急ブレーキ多発地点情報提供サービス)」を提供したと発表した。

「急ブレーキ多発地点情報提供サービス」は、全国約7万台の貨物商用車に搭載された車載端末「デジタルタコグラフ」から1秒間隔で集められたデータ(商用車プローブデータ)を元に、ドライバーが1秒間に時速10km以上の減速を行った「急ブレーキ多発地点」の情報を蓄積・分析し、一覧表や周辺地図、現地の写真といった形式で提供するというもの。

「急ブレーキ多発地点情報提供サービス」概要図

同組合では、2016年4月より新潟・山形・秋田の急ブレーキ多発地点に関する情報の収集を開始。曜日別・時間帯別・地点別に急ブレーキ発生回数を集計し、急ブレーキ発生地点の住所や発生回数、方向といった情報を小冊子やインターネット経由で組合加入のトラック運送事業者に提供して事故防止活動に役立てている。「何曜日にどの地点で注意して運転すべきか」などの注意点があらかじめわかるようになったことで、「ヒヤリ・ハット情報」の精度と信頼度が向上したという。

急ブレーキ多発地点情報提供サービス(曜日別一覧)

2016年8月からは、事故防止キャンペーンの一環として、各事業者の運行管理者を対象とする研修会において、「急ブレーキ多発地点情報」の活用方法に関する提案活動を推進する。また、3県以外の詳細なデータの活用も視野に入れ、交通事故防止対策を強化していく方針だとしている。