NTTデータは7月20日、タブレット端末と銀行内システムとを接続するクラウド基盤と各種保守サービスをセットにした「スマートデバイスおまかせサービス」、SaaS型のタブレット用営業支援サービス「CONTIMIXEクラウド」、およびNTTデータエービックが提供する投資信託口座情報照会サービスが東京都民銀行に採用され、同日よりサービス開始すると発表した。

東京都民銀行では、行員が顧客訪問する際の事前の資料準備にかかる作業負担のほか、紙ベースで顧客情報を扱うために発生する管理の問題、情報漏えいリスクといった課題を抱えていた。

そこでNTTデータでは、これらの課題解決の実現と業務の生産性向上を考慮し、タブレットを活用したトータルソリューションを提供。東京都民銀行では、同ソリューションがセキュアブラウザ方式であることや、高セキュリティなクラウド基盤を採用していること、柔軟なアプリ管理が可能な点などを評価し、採用に至った。

サービス開始当初は、タブレットから行内にある各システムの情報を参照できるだけだが、順次機能を拡充する予定。電子サインの活用も視野に入れ、タブレット上で全ての取引を完結できる仕組みなどを提案していくとしている。

また、将来的には保険の窓口販売でもタブレットを活用し、保険商品の設計書作成から保険会社システムへの申し込み連動まで、電子的に対応できるような仕組みについても検討していくという。