2016年5月31日 東京マイナビルームにて「多店舗経営の先進ICT利活用セミナー ~デジタル戦略を見極め、ビジネスを成功に導く~」と題したセミナーが開催された。
モバイル端末やSNSが発展した現代では、バーチャルなネットショップのみならず、リアルな店舗経営においてもICTの活用は欠かせない。そんな中、本セミナーでは、良品計画、ダイヤモンドダイニング、東日本電信電話(NTT東日本)により、ICT活用の成功実例が詳細に紹介された。
良品計画 WEB事業部 部長 川名常海氏 |
ネットと店舗の相乗効果で売上を伸ばす無印良品のICT活用
基調講演に登場したのは、良品計画WEB事業部 部長 川名常海氏。「無印良品」のブランド名で、国内外あわせて758店舗(2016年2月現在)を展開する良品計画が、ネット上で商品の販売を開始したのは2000年。しかし当初は売り上げが伸び悩んでいた。そこで同社では、サイトにやってくる人たちは「何を目的に訪れているのか」を探ることに。その結果、最も多かったサイト訪問の理由は「実店舗に買い物に行く前に商品を確認するため」だったという。
「以前は、『消費者が購買に至るまでの行動は実店舗とネットでは異なる』、と考えていました。しかしアンケートの結果を見ると、むしろリアルとネットを行き来して、購買に至っている。つまりお客様視点で考えると、店舗とネットは相反する存在ではなく、相互に影響し合う補完関係にあるのです」(川名氏)
この結果をもとに同社では、ネットと店舗を連携させて相乗効果を生み出す方向へ戦略を変更。その結果……
Wi-Fi接続サービスによって客単価をアップ
「デザインもかなり重要」と足立氏は力説。雰囲気を損なわないシンプルデザインも魅力 |
次に登壇したのは、飲食店経営のリーディングカンパニー、ダイヤモンドダイニングの管理本部情報システム部 部長 足立直樹氏だ。スマートフォンが当たり前になった現在では、店舗でWi-Fiが利用できることは顧客にとっても大きなメリットだ。特に海外からの観光客など、2020年に向け店舗へのWi-Fi接続サービス導入は、成長を加速する大きな要素となりうる。
しかし「成長過程のベンチャーである我々には、それに掛けられる時間と人員に余裕がなく、そしてなによりノウハウがありませんでした」と足立氏。そのような壁に突き当たったとき、足立氏が偶然出会ったのが「Cisco Meraki」だった。
「Cisco Merakiは、クラウドで短期間にシステムを構築できること、設定からトラブル対応などをリモートで運用管理できること、そして”Cisco”というネームバリューが持つ安心感、すべてが我々の探していたものにぴったりでした」(足立氏)
同社では、2015年9月より導入を進め、10月には70店舗以上で運用が開始された。その具体的な効果とは……
サポート付き「ギガらくWi-Fi」による効率的な運用
そして本セミナーを締めくくったのは、東日本電信電話(NTT東日本) ビジネス開発本部第一部門 WiFi推進担当 担当課長の増山大史氏。
多店舗経営においてICTを利用する際に大きな課題となるものが、リテラシーの乏しい現場における設定と運用である。特に、トラブルが発生した際の対応は、店舗が増えれば増えるほど、窓口となる部門に大きな負担となる。そのような場合に便利なサービスが、NTT東日本が提供するサポートサービス付きの「ギガらくWi-Fi」だ。
Wi-Fi接続サービスを導入したとしても、頻繁に接続が切れたり、速度が遅かったりすると、苦情ばかりが増えることになってしまう。トラブル時に迅速な対応が可能なサポート体制は、多店舗でWi-Fiを活用するためには必須といえるだろう。そこで増山氏は、現場では対応が難しい事例、大手カラオケチェーンやドラッグストアチェーンの事例など、「ギガらくWi-Fi」における数々のサポート事例を披露した。
本稿では、同セミナーの講演内容を詳しく紹介したPDFを無償で提供しています。多店舗経営におけるICT活用に興味のある方は、ぜひダウンロードして確認していただきたい。
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