ネットワールドは6月7日、同社のハイパーコンバージド・インフラ「VCE VxRail」が大崎コンピュータエンヂニアリングの社内インフラに採用され、稼働を開始したと発表した。
大崎コンピュータエンヂニアリングは、これまで社内システムとして「VMware vSphere」を中心とした仮想基盤によって、ネットワーク系サーバや販売管理、資産管理などの社内システムを運用していた。
しかし、複数の機器を組み合わせてシステム構築していたため、サーバラック内の配線が煩雑になっていたことに加え、障害対応の作業にも手間と工数がかかっていた。また、サーバやストレージのリソース追加作業もスムーズに進められず、柔軟性の高い環境が求められていた。
新システムでは、VCE VxRailの管理コンソールを通じてインフラ全体を統合管理できるようになり、迅速な障害対応が可能になったという。また、VCE VxRailにはストレージ仮想化ソフト「VMWare Virtual SAN」が標準搭載されているため、スケールアウト型の拡張にはVCE VxRailの増設で対応でき、スケールアップ型の拡張はVCE VxRailと外付けのオールフラッシュストレージを組み合わせることで行える。
さらに、従来バックアップソフトとテープ装置で行っていたバックアップ作業を、VCE VxRailに搭載された「vSphere Data Protection」とEMCの重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain」を組み合わせた運用に切り替えた。これにより、約6時間かかっていたバックアップ作業が、ほぼ一瞬で完了するようになったという。
システムの構成イメージ |
今回、ToR(Top of Rack)スイッチとして「Quanta T3040-LY3」を採用。ネットワールドの「プリ・インテグレーションセンター(PIC)」にて事前にシステム構築と動作検証を行ったことで、通常データセンターへの設置から稼働まで2週間~1カ月程度を要するところ、1日で稼動開始できたとしている。