テラスカイは4月12日、同社が開発したSaaS型の次世代グループウェア「mitoco」(ミトコ)を発表した。

テラスカイ 代表取締役社長 佐藤 秀哉氏

mitocoは、「外部との連携が必須である現代向け」(テラスカイ 代表取締役社長 佐藤 秀哉氏)に開発されたビジネス向けコミュニケーションサービス。テラスカイでは「グループウェアという枠を超えたもので、ソーシャルウェアというコンセプトで呼んでいる」(佐藤氏)という。

なお、名付け親は、同社 グローバルアライアンス 部長で「厚切りジェイソン」の芸名でも活躍するジェイソン・ダニエルソン氏。名称は「More In Today’s Company」の頭文字をとったものであり、日本語の「見とこ」という意味も込められている。佐藤氏は、発表会で「真面目モードのジェイソンが付けた」と補足した。

mitocoの大きな特徴としては、以下の2点が挙げられる。

  1. 社内のみならず社外のメンバーとも容易にコミュニケーションがとれる
  2. IoT(Internet of Things)機器や外部クラウドサービスとの連携が容易

1点目に関しては、mitocoがセールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)が提供するクラウドプラットフォーム「App Cloud」上で開発されており、ユーザーをChatterのアカウントで管理しているため、無料のChatterアカウントがあれば社外のユーザーであっても同じプラットフォーム上でコミュニケーションをとることができる。

また、2点目のIoTについては、第一弾として会議室用センサーをオプション提供し、mitocoからリアルタイムで在室状況を確認できるようにする。会議室用センサーは、IoTソリューションを提供するエコモットがこのために開発。ドアの開け閉めと人の在室を感知し、mitocoにデータを送る。佐藤氏は、「会議室の予約はいっぱいなのに、実際には使われていないという状況がどの会社にもあるはずです。mitocoでは、例えば、予約されている部屋の入室が確認できない場合、10分後に予約者へアラートを送り、15分後に自動解除するといった設定も可能です」と紹介した。

なお、IoT連携に関しては、すでに第二弾、第三弾も計画されているという。内容は明かされなかったが、今後数ヶ月でリリースされる見込みという。

mitocoのカレンダー画面。左カラムに会議室のリアルタイムの利用状況が表示されている。

IoTベンチャーが開発したWi-SUN採用の人感/ドアセンサーと連携

mitocoで使われているエコモット製のセンサーは以下のようなもの。

人感センサーとドアセンサーが一体となった子機(写真左)と、KDDIの回線を使ってデータを送る親機(写真右)からなる。

子機から親機へはWi-SUN(Wireless Smart Utility Network)規格で通信する。Wi-SUNを採用したことで省電力化を実現。「乾電池2本で3年は持つ」(エコモット 代表取締役 入澤 拓也氏)と言う。また、親機にはICカードリーダーも搭載可能。会議室エリアの入退室管理の機能も持たせることができる。

エコモットでは、今回のセンサーを「防犯や不動産の空室管理のソリューションでも活用していきたい」(入澤氏)と展望を示した。


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