ストレージ業界に新しい波が訪れている。革新的なコンセプトや機能を備えた製品を提供する新興ベンダーが次々と登場、これまで抱いていた”常識”が通用しなくなってきた。
例えば、HDDにフラッシュを組み合わせ、コストを抑えながらもディスクストレージをはるかに上回るパフォーマンスを実現した製品や、1ラックで数百TBの容量にまでスケールアウトできるNAS製品、クラウドストレージとの連携機能、オールフラッシュストレージなど、群雄割拠の様相だ。企業向けストレージは、いままさに歴史の転換点に立っていると言っても過言ではないだろう。
もっとも、情報システム部門担当者のなかには「業界の活発な動きは理解しているものの詳しい内容となるとよくわからない」「どんなベンダーがどんなストレージを提供しているのか、どう使い分ければいいのかわからない」──そんな感想を抱く方も多いのではないだろうか。
そこで今回、新興ベンダー8社の担当者を招いて、『導入チェックポイントを討論! 自社推しもアリ! ITベンダー座談会――新興ストレージベンダー編』と題する座談会を企画した。新興ベンダーはユーザーにどんなメリットを提供するのか、また、”ライバル”をどう考えているか。ときに熱く、ときに冷静な議論が交わされた座談会の模様を数回にわけてレポートする。
座談会参加企業には、事前に8つの質問に回答してもらっており、進行は、基本的に質問・回答に沿って行われた。
座談会参加企業は以下となる(50音順)。
QNAP Systems マーケティング部 部長 神崎尚君氏(左) |
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サンディスク コマーシャルセールスマーケティング シニアマネージャー 山本哲也氏 |
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Synology販売代理店 アスク 技術部FAE 児島雅之氏 |
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ティントリジャパン SEマネージャー 東一欣氏(左) |
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Nimble Storage シニアセールスエンジニア 川端真氏 |
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Violin Memory シニアテクニカルセールスマネージャー青野雅明氏 |
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Panasas販売代理店 スケーラブルシステムズ代表取締役 戸室隆彦氏 |
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ピュア・ストレージ・ジャパン マーケティング部長 阿部恵史氏 |
それでは座談会の模様をお伝えしよう。