本連載の第12回で、TechNet Onlineで提供されている体験版や無償版について取り上げた。それをダウンロードしてセットアップすれば、学習や動作検証に利用できる。ただし、動作させるためのコンピュータを用意しなければならない。
もちろん、仮想化環境をひとつ構築して、そこで実行させることもできる。しかし、構築に手間がかかるのは否めない。そこで、TechNet Onlineでは、最初から仮想化環境用のVHDファイルの形でダウンロード提供する手段も用意している。これであれば、ダウンロードしたファイルからVHDファイルを取り出して、Hyer-Vマネージャでインポートするだけで実行できる。
ダウンロード可能なVHDいろいろ
ダウンロード元となるWebページは以下の場所だ。
仮想ハード ディスク上で実行する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/bb738372.aspx
ここでダウンロードできる主なVHDには、以下のものがある。ただしすべて英語版だ。
Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition x64 (Full Install)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=a4fbe2f3-45dd-46bf-8747-16a111c04107&displaylang=enWindows Server 2008 R2 Enterprise Edition x64 (Core Install)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=37264b32-c79f-4249-a5d4-b8696772a62a&displaylang=enVisual Studio Lab Management 2010 RC for Windows Server 2008 R2
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=592e874d-8fcd-4665-8e55-7da0d44b0dee&displaylang=enOffice Communications Server 2007 R2 for Windows Server 2008
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=3ae2a175-d534-4d7f-ad9d-664a448eac31&displaylang=enExchange Server 2010 RC for Windows Server 2008
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=53f7382a-3664-4de3-8303-31e514d69f02&displaylang=enExchange Server 2007 SP1 for Windows Server 2008
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=db31866c-2cd5-4610-8505-5f2572248618&displaylang=en
このほか、Windows Server 2008の各エディションに対応するVHDと、「Windows Server 2003 R2 + Virtual Server」に分類されているVHD各種がある。後者には、以下のシステム管理ツールに対応するものが含まれる。
System Center Configuration Manager 2007 R2 for Windows Server 2003 R2
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=e0fadab7-0620-481d-a8b6-070001727c56&displaylang=enSystem Center Essentials 2007 SP1 for Windows Server 2003 R2
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=e6fc3117-48c5-4fd1-a3d2-927eab397373&displaylang=en
実際にVHDをダウンロードして、実行してみよう
それぞれ、リンクをクリックするとダウンロードページに移動するので、そこから必要なファイルをダウンロードすればよい。手順を画面で見ていこう。
「Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition x64 (Core Install)」をクリックする。「Core Install」とあるのはServer Coreという意味だ。
ダウンロードページに移動したら、概要を確認して、画面をスクロールする
[Download]をクリックして、所要のファイルをダウンロードする。VHD自体は「.exe」ファイルに含まれているが、「.rar」ファイルも必要になる。両者を同じ場所にダウンロードしておく。
ダウンロードした「*.exe」ファイルを実行すると、インストーラが起動する。
まず、解凍先のフォルダを指定する。
場所はどこでも良いが、すでにHyper-Vを使用しているのであれば、既存のVHDと同じフォルダツリーにまとめるのがよいだろう。
解凍先を指定したら、[Install]をクリックする。
ファイルの解凍を開始する。
途中で、「*.rar」ファイルの場所を訊かれるので、ダウンロードして置いた場所を指定する。
解凍が完了したら、Hyper-Vマネージャを使って仮想マシンのインポートを行う。
環境設定用の「*.xml」ファイルがあるフォルダを指定して、インポートを行う。
インポートが完了すると、対応するVHDがHyper-Vマネージャに現れる。あとは、通常の仮想マシンと同様に起動すればよい。
Server CoreインストールのWindows Server 2008 R2が起動した状態。最初にパスワードの変更を求められるのは、DVDからセットアップしたときと同じ。
こうして仮想マシンのインポートと起動を実現できれば、あとは通常の仮想マシンと同様に使うことができる。いちいちセットアップするより手間がかからないし、DVD-ROMドライブを必要としない利点もある。難点は英語版しかないところだろうか。
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