サードパーティのTwitterクライアントを締め出し、無料版のTwitter APIのサポートを突如終了させるなど、2023年に入ってさらに過激になっていくイーロン・マスク劇場。そんなドタバタ劇を繰り広げているのはTwitterだけではない。テーブルトップRPG(TRPG)の世界でも、昨年末から「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のライセンス変更を巡ってゲーム出版社とクリエイターやプレーヤーのコミュニティが対立し、テーブルゲーム史に残るであろう騒動が起こっているのをご存知だろうか。しかし、こちらはTwitterとは全く逆の展開へと進んでいる。
TRPGは、サイコロと筆記具、ルールブックを用いてプレーヤー同士が会話をしながらゲームをクエストしていく対話型のロールプレイングゲームだ。「ダンジョンズ&ドラゴンズ」はゲイリー・ガイギャックス氏とデイヴ・アーンソン氏がデザインしたファンタジーTRPGで、1974年の登場から50年近くにわたってTRPGのトップであり続けている。とはいえ、ビデオゲームに比べるとテーブルゲームのプレーヤー人口は少ない。「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の名前は聞いたことがあっても、どんなゲームなのか知らないという人がほとんどだと思う。