この連載では、ストレージの基礎的な解説をはじめ、実際のIT現場で役立つ、押さえておくべき実践のポイントを近年のストレージ動向なども交えながら解説します。IT領域の編集部1年生の私がさまざまな専門家のもとで勉強します。みなさんも一緒に学んでいきましょう。
連載の第8回目となる今回は前回に引き続き、日立製作所(以下、日立)のITプロダクツ統括本部 ソリューションストラテジー本部でハイブリッドクラウドビジネス推進部の主任技師を務める松井礼生氏に、アプライアンスストレージとSDS(Software-Defined Storage)の違いについてより詳しく教わりました。
--アプライアンスストレージとSDSのそれぞれのメリットを教えてください
松井氏:前回のおさらいになりますが、アプライアンス製品はどこか特定の1社がハードウェアもOSも提供している製品です。ハード面もソフト面も導入から保守やサポートまですべて1社が対応するので信頼性が高く、不具合が起きた場合には責任をもって迅速に対応できます。また、必要な要件に合わせて適切なカスタマイズにも対応します。