当サイトではこれまで設計・開発業務に役立つSOLIDWORKSの機能や使い方をご紹介してきましたが、今回からは「SOLIDWORKSを賢く使う! - 企画・デザイン編」と銘打ち、企画やデザイン業務におけるSOLIDWORKSの活用をご紹介します!

SOLIDWORKSは高精度で豊富なサーフェス機能を装備!

ソリッド機能では、自由な曲面形状を作成するには限界があります。

ソリッドフィーチャーは、フィーチャー全体が1方向に沿って構築され、1つまたは複数の平坦な面が作成される傾向があります。部品全体が曲面で構成されるような形状を作成する場合、 1面ずつ最適な手法を使用してサーフェスを作成することができます。

サーフェスの連続性

SOLIDWORKSは、曲率連続性を持つサーフェスまで作成することができ、デザイン性のある形状でも対応可能です!

SOLIDWORKSで使用できる連続性には3種類あります。

接触(C0連続性)
接触し、エッジを共有。

正接(C1連続性)
接触し、正接。
スムーズに連続しているが、曲率が連続していないので、外観上曲率の変化が目に見える。

曲率(C2連続性)
接触し、正接し、及び曲率を保持、デザイン性を重視する場合は、曲率保持が必要

接触(左)、正接(中央)、曲率を保持(右)

サーフェスの連続性

複雑な曲面形状を作成するほか、以下のような用途にも利用できます。

ソリッドの作成や修正

  • ソリッドの1つまたは複数の面を置き換える。
  • 押し出しなどで端サーフェスとして利用する。
  • サーフェスを作成して、ソリッドをカットする。
  • ソリッドボディを分割するなど。

再構築時間を短縮できる場合がある

ソリッドフィーチャーを使用して複雑な形状を作成するより、サーフェスで製品形状を作成し、作成したサーフェスを編み合わせてソリッドを作成した方が再構築に時間がかかりません。

インポートデータの修復

  • ソリッドボディの作成に失敗し、サーフェスとしてインポートされたデータを修復します(サーフェスの延長・トリム、サーフェスの削除、モデルの穴を閉じる)。
  • 修復後、編み合わせてソリッドを作成します。

サーフェス基本機能

閉じたスケッチや開いたスケッチ、3Dモデルの面やエッジからサーフェスを作成することができます。主に以下の基本機能があります。

押し出しサーフェス

スイープサーフェス

回転サーフェス

ロフトサーフェス

平坦なサーフェス

オフセットサーフェス

押し出しサーフェス

境界サーフェス

ルールドサーフェス

サーフェス編集機能

主に以下の編集機能があります。

延長サーフェス

自由形状

面削除

フィルサーフェス

面置き換え

サーフェスからソリッド作成

サーフェスからソリッドにする機能です。

サーフェス編み合わせ

厚み付け

参照用サーフェスとして使用

参照用としてサーフェスを使用することができます。

厚み付けカット

サーフェス使用のカット

SOLIDWORKSのサーフェス機能のメリット

  • 複雑な自由曲面も形状確認をしながら容易に作成できます。
  • デザイン性のある形状でも問題なく作成することができます。
  • ソリッドの作成や修正に参照サーフェスとして使用することができます。
  • インポートデータを修復するのに十分な機能を備えています。
  • 国内外の大手電機メーカーをはじめ多くの設計現場から支持を得ています。

(本稿はCAD Japan.comより提供を受けた記事を編集したものです。)