SOLIDWORKSの図面作成機能は少し頼りない…そんなイメージをお持ちではありませんか?3次元CADであるSOLIDWORKSでの図面作成は2次元CADなどと比べると効率的に図面を作成するのが難しいとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません!
最新バージョンのSOLIDWORKSには3次元CADの特性を生かした図面作成だけでなく、これまでよりさらに簡単に、より短時間での図面作成を可能にする画期的な機能が多数搭載されています。これらの機能を活用することで今まで以上により効率的に図面作成を行うことが可能になります。
簡単操作で寸法を整列して追加
寸法追加に使用するスマート寸法機能では、寸法配置を補助する「寸法マニピュレーター」が搭載されました。図面上の要素を選択後、マニピュレーターにより配置方向を指定するだけで後はSOLIDWORKSが自動で寸法を整列させた状態で配置することが可能です。
1つの図面ビューに対して多くの寸法が必要になる場合、寸法が重ならないように配慮した位置に配置するなど、細かな作業が求められていましたが、マニピュレーターにより配置することで寸法が重ならないよう、一定の間隔で整列させて寸法を配置できます。
画面上で直接寸法公差の設定を変更
寸法選択時に表示される寸法パレットは寸法公差の設定を変更することが可能です。「普通許容差」や「上下寸法公差」など、公差タイプを選択や、数値の入力をすべて画面上に表示される寸法パレット内で幾何公差の設定を行うことが可能です。
また、公差の設定だけでなく、寸法の配置位置を修正する機能も搭載しています。対象となる寸法を複数同時選択し、それらに対して左右そろえで整列させたり、サムホイールをスライドさせることで配置間隔をダイレクトに伸縮させることが可能です。
基準位置を指定した寸法の自動追加
寸法コマンドにより個別に追加するほか、自動で寸法を追加する機能も搭載されています。スケッチ・フィーチャー寸法をモデルアイテムとして挿入するほか、基準点を指定をするだけで、そこから各要素までの距離や円弧の寸法を一括して追加することが可能です。多数の寸法を簡単な手順のみで追加することができるため、手間を掛けずに非常に効率的に図面作成が行えます。
構成部品の色を利用した見やすい図面ビューの作成
視覚的に見やすい図面を作成する機能として、構成部品に付加されている色を陰線なし/陰線表示で作成された図面ビュー上で表示することが可能です。陰線表示でアセンブリの構成部品が識別しづらく、作業しづらかった図面作業も色の表示により個々の部品を識別しやすくできるため、作業効率の向上を図ることが可能です。
豊富に搭載された図面機能
その他にもドラッグ操作による図面ビューの作成にも対応し、作業効率を向上させるための改善機能が多数搭載されております。また、3次元データで加えられた変更内容を迅速に反映させるSOLIDWORKSファイル間の参照関係を始め、容易な分解図面の作成、部品表の挿入、各種アノテートアイテムの挿入など図面作成に求められるさまざまな機能が十分に備わっています。
(本稿はCAD Japan.comより提供を受けた記事を編集したものです。)