SOLIDWORKSではモデリングを行う上でスケッチやフィーチャーに対して様々なパラメータを設定します。このパラメータに対して直接数値を指定するのではなく、数学的な式を割り当ててパラメータの値を決定する機能が関係式になります。変数を指定した関係式や他のパラメータを基にした関係式など様々な方法で関係式を定義することが可能です。
関係式で何ができるか?
SOLIDWORKSの関係式機能を有効活用することで、効率的な設計変更が可能になり、設計業務における設計者の負担を軽減することができます。
- パラメータへ数学式(ルール)を定義したり、フィーチャーや構成部品の抑制/抑制解除をコントロールすることで、設計変更の漏れを回避することができます。
- モデル内の関係式とリンクされたテキストファイルを変更するだけで、モデル形状、アセンブリ構成を自由に変更することができます。
- シリーズ製品等のベース形状の作成において簡易的なテンプレート設計を容易に実現することができます。
フィーチャーや構成部品の抑制/抑制解除
SOLIDWORKSではパラメータの数値決定だけでなく、関係式を使用してフィーチャーや構成部品の抑制/抑制解除をコントロールすることも可能です。これによりパラメータの変更に合わせてフィーチャー、構成部品の構成を変更することができるようになるため、より複雑な形状変更を関係式上で定義することが可能になります。
テキストへのリンク機能による関係式の共有
モデル内で使用する関係式を定義する際に、テキストファイルを基にインポート/エクスポートを行い、同時にファイルに対してリンクを定義することが可能です。これによりテキスト上で関係式を編集・保存するだけでモデル内の関係式を変更することができます。
また、同じテキストファイルに複数のSOLIDWORKSファイルの関係式をリンク付けることで1つのテキストファイルを基に複数のSOLIDWORKSファイルの関係式を制御することが可能になります。
テキストへのリンク機能を活用することで部品単体だけでなく、アセンブリやその他構成部品内で同様の関係式を利用し、製品全体が連動して変更されるように関係式を定義・リンク付けることが可能になり、一定のルールに従った形状変更を容易に行うことが可能になります。
(本稿はCAD Japan.comより提供を受けた記事を編集したものです。)