今回は、ソーシャルメディアアカウントへの集客方法から、ユーザーの反応率を上げる投稿頻度や時間、複数ソーシャルメディアの連携・管理方法、ソーシャルプラグインまでを紹介します。運用する際にすぐに役立つことばかりなので、参考にしてみてください。

ソーシャルプラグインのすすめ

「いいね!」ボタンやツイートボタンを見たことがある人は多いでしょう。この通称「ソーシャルプラグイン」を導入することで、自社Webサイトやブログからの導線としたり、情報の拡散にも使うことができます。

Facebookのソーシャルプラグインには様々な種類があります。ここで代表的なものについてご紹介しましょう。

Like Button(いいね!ボタン)

サイトやブログなどの記事の他、「いいね!」してほしいページのURLを設定することでECサイトの商品ページなどにも「いいね!」させることもできます。

いいね!ボタン

Send Button(送信ボタン)

ユーザーは特定の友人に対してそのコンテンツを送信することができます。

送信ボタン

Share Button(シェアボタン)

ユーザーがそのコンテンツをシェアすることができます。シェアは「いいね!」よりもインプレッションが高くなる傾向にあります。

シェアボタン

Follow Button(フォローボタン)

個人アカウントのフォローができます。ブロガーや個人事業主などは、設置するといいでしょう。

フォローボタン

Like Box for Pages(いいね!ボックス)

Facebookページの「いいね!」ボタン。自社のFacebookページの投稿ストリームが表示できます。Facebookページがある企業などは設置しておきい機能です。

いいね!ボックス(例は東急ハンズのもの)

この他、Facebookのコメント機能を利用してWebサイト上にコメントできる「Comments」、Webサイトに友達が「いいね!」やコメントをしているかどうかを表示する「Activity Feed」、ユーザーにパーソナライズしたおすすめ記事を表示する「Recommendations」とそのバータイプ「Recommendations Bar」、Facebookアカウントの情報を利用してWebサイトにログインできる「Registration」、ページに「いいね!」といっている友達や自社サイトにログインしている友達のプロフィール写真を表示可能な「Facepile」、Facebookで公開されている投稿記事を外部サイトに埋め込む「Embedded Posts」があります。

興味を持った人はFacabookの説明ページから利用してみてください。

Twitterには、公式のツイートボタンが用意されています。リンクを共有する「ツイートボタン」、Twitterアカウントをフォローできる「フォローボタン」、指定したハッシュタグ付きでツイートさせられる「ハッシュタグボタン」、特定のTwitterアカウントへメンションさせられる「@ツイート」ボタンがあります。

詳細はTwitterの説明ページを確認してください。

Twitterボタン各種

ソーシャルメディア連携はどうするか?

複数のソーシャルメディアを運用している企業も多いでしょう。運用はできるだけ効率化させたいものですが、安易に連携させるのはNGです。Twitterの投稿をそのままFacebookページに流していても、自分たちと向き合っていない投稿にユーザーは反応しません。

そこで、投稿ごとにソーシャルメディアを選んで投稿するのがお勧めです。例えば、Hootsuiteなどを使うと簡単に複数のアカウントを管理・投稿できます。同じ投稿でも、メディアごとの特性に合わせて、Twitterでは短く端的に紹介し、画像・動画・文章で詳細に説明したFacebookページにリンクするといったやり方をするといいでしょう。

Hootsuite

反応率がよい投稿時間と曜日は?

ソーシャルメディア統合管理ツールの「エンゲージメントマネージャー」を利用した調査によると、Facebookに投稿する頻度は週に5~7回程度が良いというデータがあります。つまり、毎日1回程度の投稿がベストというわけです。

同調査によると、曜日別で反応率が良いのは土日の週末、逆に悪いのは金曜日でした。同様に時間帯別では朝6時が一番反応率が良く、次いで夕方17時となりました。朝は6~8時までが良く、夕方は16時以降24時までの間が高くなりました。

Facebookは主に朝起きたとき、通勤時間、ランチタイム、帰宅時間、帰宅後就寝までに使われているのです。なお、学生は週末や長期休暇中、朝と放課後に集中するなど、ユーザー層によって利用する時間が異なるので注意しましょう。

せっかくなら反応率の良い時間帯に投稿したいもの。しかし、Facebookページは業務で利用しているという人がほとんどでしょう。そんな場合は、予約投稿機能を利用すると便利です。Facebookの機能として、タイムライン画面で投稿欄の時計マークをクリックし、年月日や時間を指定して投稿すると、予約投稿ができます。個人ページでもFacebookページでも利用可能です。Twitterも前述のHootsuiteなどのツールを利用すると、予約投稿が可能です。

予約投稿を使おう

一方で、ひとつ忘れてはならないのが「リアルタイム性」です。五輪競技やFIFAワールドカップなどリアルタイム性が高く、ユーザーが今関心がある事柄を投稿することで、反応率は飛躍的に上がります。リアルタイム性には、話題のニュース、イベント、季節、日時、時間帯なども関係するので、意識して投稿しましょう。

3時に合わせておやつ向き商品の投稿をする無印良品

呑みたい気分が高まる金曜の退勤時間頃に「お疲れ様」&お酒写真を投稿するサントリー

増えない時はどうする? アカウントへの集客方法

ソーシャルメディアアカウントを運用するなら、なるべく多くのユーザーにフォローや「いいね!」してほしいもの。しかし残念ながら、自然の拡散力だけでは思うように増えることはまれです。まずは、既存客を誘導してソーシャルメディアを活性化し、満足度を上げる方向で運営しましょう。

既存客には前述のソーシャルプラグインの他、メルマガなどはもちろん、イベントや店頭などのオフラインも活用して告知しましょう。また、ブログ、Twitter、Facebookなどでそれぞれ告知・誘導することで、それぞれの読者、フォロワー、「いいね!」の増加にもつながります。

ある程度の母数が集まらなければ拡散力はあまり期待できないので、ソーシャルメディア広告も選択肢に入れるといいでしょう。お勧めは、ターゲットを詳細に設定でき、しかも少額の予算から配信できるFacebook広告です。Facebookページの他、投稿単位などでも広告することができ、予算も数万円程度から実施できるので、試してみるといいかもしれません。