2018年2月28日~3月2日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、新エネルギーに関するさまざまな製品や技術などを扱う展示会「スマートエネルギーWeek 2018」においてシャープでは、スマートホームの実現に向けた次世代太陽電池製品や蓄電池などの参考出展を行っている。

参考出展されているのは、2018年度上期中に発売が予定されている出力226W/240Wの48セル単結晶型太陽電池モジュール、太陽電池とリチウムイオン電池を用いた蓄電池を接続可能なハイブリッドパワーコンディショナ(パワコン)高効率タイプ、8.4kWhの蓄電池。

太陽電池モジュールは、サイズは同じだが、セルの種類を変更することで出力が異なる2種類が用意されている。また、ハイブリッドパワコンは、従来品の変換効率93%から、さらに変換効率を向上させたモデルとなっている。8.4kWhの蓄電池含め、2018年度上期の発売といっても、4月から10月まで時期に幅があるが、同社としては、なるべく早めに出すことで、補助金を活用したいといったニーズなどにも応えていく方向で現在、調整を進めているとしていた。

  • シャープの48セル太陽電池モジュール

    2018年度上期に発売予定の出力226W/240Wの48セルモジュール

  • シャープの太陽電池と蓄電池に対応したハイブリッドパワコン

    2018年度上期に発売予定の太陽電池と蓄電池に対応するハイブリッドパワコン高効率タイプ

  • シャープの家庭向けリチウムイオン電池を用いた蓄電池

    2018年度上期に発売予定の8.4kWhの蓄電池

また、このほか同社ブースでは、2017年12月に発表されたばかりの移動可能型ソーラー充電スタンド「LN-CB1AA」の実機も展示されている。太陽電池と鉛蓄電池を搭載し、災害時の電力供給や、店舗の看板としての活用などを想定したもの。鉛蓄電池を採用したのは、価格との折り合い(メーカー希望小売価格は税別98万円)と、屋外での利用における耐環境性能(動作温度が-15℃~+40℃)を保持するためとのこと。すでに災害対策用途などでの採用が進んでいるとのことで、今後も、そうした分野を中心に販売を拡大していければ、としていた。

  • シャープの移動可能型ソーラー充電スタンド「LN-CB1AA」

    シャープが2017年12月に発表した移動可能型ソーラー充電スタンド「LN-CB1AA」