総務省は、かねてより開催してきた「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」(座長: 堀部 政男 一橋大学名誉教授)の成果として、8月7日付で「スマートフォン プライバシー イニシアティブ~利用者情報の適正な取扱いとリテラシー向上による新時代イノベーション~」と題された文書を公表しています。
このイニシアティブは、スマートフォンの普及により、以前よりもさらに個人情報の取扱いが高度化し、重要度が高まっている中で、事業者と利用者の間で交通整理を行おうとしている取り組みと言えます。
事業者が守るべきポイント、公表が必要な事項など、よく整理されてまとめられています。
スマートフォン関係のシステムを開発・企画している方にとっては、どこまでやっていいのか、何をやってはいけないのか、この文書がひとつの指針になると思います。リリースした後に大きな問題となったりしないようにするために、ご一読されることをおススメします(少し出遅れましたが、重要性が高いと思いますので、ご紹介いたします)。
執筆者紹介
中康二
オプティマ・ソリューションズ株式会社 代表取締役
多くの企業において、プライバシーマークの導入支援を行っている個人情報保護のプロ。著書「新版 個人情報保護士試験 完全対策」(あさ出版)、「〈図解〉個人情報保護法 - 中小企業・個人事業者にも役立つビジュアル対策マニュアル」(共著、朝日新聞社)など。
この記事は中康二氏が運営する「プライバシーマーク・個人情報保護blog @pmarknews」に掲載されたコンテンツを適宜編集部にて加筆・修正を行って転載しています。