あらゆる業種業態の企業変革のキーワードとなっているDX。2018年に経済産業省が公開した「DXレポート」の中に、「各企業は、競争力維持・強化のためにDXをスピーディーに進めていくことが求められている」と明記されており、企業内にDXを推進する部署を設置し、PoC(Proof of Concept:概念実証)を繰り返して、ビジネス変革を模索している企業も増えています。

しかし、日本企業では、有効性は認めつつもDXが進んでいないのが実情です。現場で実行することのハードルの高さを痛感している方も多いのではないでしょうか。本連載では、現場をカメラで撮影して自身の“第三の目”として活用することで、一人一人が日々の意思決定をスピーディーかつ効果的に行っている事例をご紹介していきます。我々はこの仕組みを「映像データによる現場DX」と称しています。カメラ映像を用いて現場の課題をどのように解決したのか。また、どのような副産物がもたらされたのか。業界の垣根を超えて、現場の声と共に解説します。

初回の今回は、DXとはという基本的なおさらいと、映像データを使った現場DXの一例をご紹介します。

DXの取り組みの現状と課題

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