今回は、プレースホルダーに入力した文字(箇条書き)の書式を指定する方法を紹介する。フォント/文字サイズ/文字色などの書式指定は特に難しくないので、箇条書きに関連する書式や自動調整オプション、文字の配置などを中心に書式の指定方法を紹介しておこう。
文字の書式
プレースホルダーとは、各スライドに用意されている「6つのアイコンが表示された領域」のことを指す。この領域には文字を入力したり、表/グラフ/SmartArt/画像/ビデオを配置したりすることが可能となっている。
今回は、プレースホルダーに入力した文字(箇条書き)の書式指定について解説していこう。
フォントや文字サイズ、文字色、太字/斜体などの書式は「ホーム」タブで指定する。これらの書式は、基本的にWordやExcelと同じ操作手順で指定できるので、特に詳しく解説しなくても問題なく書式を指定できるだろう。
自分で指定した書式を解除して最初の状態に戻したいときは、文字を選択した状態で「すべての書式をクリア」のアイコンをクリックすればよい。あまり利用されていない機能であるが、意外と重宝するので覚えておくとよい。
段落の書式と改行
プレースホルダーに入力した文字は、自動的に「箇条書き」の書式が指定される仕組みになっている。続いては「箇条書き」に関連する書式について解説していこう。
各段落の先頭には、テーマ(デザイン)に合わせて行頭文字が表示される。この行頭文字をほかの記号に変更したいときは、「箇条書き」の▼をクリックし、一覧から好きな記号を選択すればよい。
また、「箇条書き」のアイコンをクリックしてOFFにし、「箇条書き」の書式を解除する(行頭文字を削除する)ことも可能だ。
箇条書きのレベルを変更して、箇条書きを階層的に表示したい場合はインデントを操作する。箇条書きのレベルを下げるときは、その段落内にカーソルを移動し、「インデントを増やす」のアイコンをクリックする。逆に、箇条書きのレベルを上げるときは「インデントを減らす」のアイコンをクリックする。
これらの操作はショートカットキーも用意されている。「Alt」+「Shift」+「→」キーで“レベル下げ”、「Alt」+「Shift」+「←」キーで"レベル上げ"の操作を実行できる。あわせて覚えておくとよいだろう。
また、行頭文字を付けずに改行する方法も用意されている。この場合は「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押せばよい。
自動調整オプションについて
プレースホルダーには、文字サイズを自動調整する機能が装備されている。このため、プレースホルダー内に多くの文字を入力すると、全ての文字が領域内に収まるように文字サイズを自動的に小さくする処理が行われる。
ただし、勝手に文字サイズが変更されるのを嫌う場合もあるだろう。このような場合は、「自動調整オプション」のアイコンをクリックし、「このプレースホルダーの自動調整をしない」を選択すればよい。
すると、文字サイズの自動調整が無効化され、標準の文字サイズ(もしくは自分で指定した文字サイズ)で文字が表示されるようになる。
文字の配置と段組
プレースホルダーに入力した文字は、選択したテーマ(デザイン)に応じて「上」または「上下中央」にそろえて配置される仕組みになっている。この配置方法を変更したいときは、「ホーム」タブにある「文字の配置」を操作する。
そのほか、プレースホルダー内の文字を2段組や3段組で配置する機能も用意されている。あまり利用頻度は高くないが、念のため覚えておくとよいだろう。
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今回の連載で紹介した内容は、文書作成における基本的な操作であり、その操作方法をすでに知っている方も多いと思われる。とはいえ、自動調整オプションのようにPowerPointならではの機能もあるので、復習の意味を兼ねて、再度確認しておくとよいだろう。