集計結果や統計データを示す時に「表」を作成する場合もあるだろう。そこで、「表」の作成方法とカスタマイズ方法について紹介しておこう。作成した「表」を思い通りのデザインに仕上げられるように、書式の指定方法などを学んでおくとよい。
表の作成と文字の書式指定
まずは、スライドに「表」を作成するときの操作手順を簡単に解説しておこう。スライド編集の基本的な操作なので既に知っている方も多いと思うが、念のため、ここで復習しておくとよいだろう。
コンテンツの領域に「表」を作成するときは、「表の挿入」のアイコンをクリックする。続いて、列数と行数を指定すると「表」を作成することができる。
すでにコンテンツの領域に文字が入力されている場合は、「挿入」タブを選択し、「表」コマンドを使ってスライドに表を挿入する。
あとは各セル(マス目)をクリックして文字や数値を入力していくだけ。これで、とりあえずは「表」の基本形が完成する。
表全体のサイズを変更したい時は、四隅や上下左右にあるハンドルをドラッグする。また、表内にある罫線をドラッグして「列の幅」や「行の高さ」を変更することも可能だ。
もちろん、表内に入力した文字の書式を変更することも可能である。この場合は表内の文字をドラッグして選択し、「ホーム」タブで書式を指定すればよい。複数のセルをまたぐようにマウスをドラッグし、セル範囲を選択した状態で「文字の書式」を指定してもよい。
各セル内の文字の配置は、表ツールの「レイアウト」タブで指定する。最初は各セルの左上に文字が配置されているので、表の内容に合わせて配置方法を調整しておくとよいだろう。
作成した表に、行や列を追加することも可能である。この場合も表ツールの「レイアウト」タブを利用し、行や列を挿入する位置を以下のコマンドで指定する。ちなみに、行や列が挿入される位置は「現在カーソルがあるセル」が基準となる。
以上が「表」の基本的な作成手順となる。PowerPointに慣れている方なら詳しく解説しなくても操作手順を把握できると思うが、念のため確認しておくとよい。
「表のスタイル」を使ったデザインの変更
続いては、作成した表のデザインを変更する方法を紹介していこう。PowerPointには、表のデザインを手軽に指定できる「表のスタイル」が用意されている。この機能を使って表のデザインを変更するときは、表ツールの「デザイン」タブを選択し、「表のスタイル」にある「ドロップダウン」ボタンをクリックする。
すると、以下の図のように表のデザインが一覧表示される。この中から好きなデザインを選択すると、表全体の書式を変更できる。
「表のスタイル」に用意されているデザインは、一番上の行を「見出し」として扱うように初期設定されている。この設定を変更したい場合は、「表スタイルのオプション」を操作する。
例えば、表の左端にある列も「見出し」として扱いたい場合は「最初の列」のチェックボックスをONにすればよい。すると、左端の列が強調して表示されるようになる。
同様に、「集計行」は一番下の行、「最後の列」は右端の列を強調するための設定項目となる。そのほか、「縞模様(行)」や「縞模様(列)」を操作して、縞模様の有無を変更することも可能だ。
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このように、PowerPointには表のデザインを手軽に変更できる機能が用意されている。ただし、最適なデザインがなかなか見つからず、思い通りの結果を得られない場合も少なくない。このような場合は「セルの背景」や「罫線」の書式を自分でカスタマイズする必要がある。次回の連載では、「セルの背景」を好きな色に変更したり、グラデーションや効果を適用する方法を紹介していこう。