前回の連載では「非表示スライド」の活用方法について紹介した。これを管理する手間を軽減してくれる機能が「目的別スライドショー」となる。そこで今週は「目的別スライドショー」の使い方を紹介してみよう。
目的別スライドショーとは…?
前回の連載でも紹介したように、PowerPointでは「非表示スライド」をスキップしてスライドショーを実行することが可能になっている。このように「表示するスライド」と「表示しないスライド」を区別するときに便利に活用できる機能が「目的別スライドショー」となる。この機能は、各スライドの表示/非表示をパターン化して保存できる機能と考えればよい。
スライドショーに表示するスライド構成を何種類かにパターン化できる場合は、この機能で各スライドの表示/非表示を保存しておくと、そのつど「非表示スライド」を設定する手間を簡略化できるようになる。「非表示スライド」の機能と合わせて覚えておくとよいだろう。
目的別スライドショーの登録
それでは「目的別スライドショー」の利用方法を紹介していこう。まずは、目的別スライドショーを登録する手順から紹介する。
(1)「スライドショー」タブで「目的別スライドショー」のアイコンをクリックし、「「目的別スライドショー」を選択する。
(2)以下のような画面が表示されるので「新規作成」ボタンをクリックする。
目的別スライドショーの作成(2) |
(3)作成してあるスライドのタイトルが一覧表示されるので、この中から「スライドショーに表示するスライド」を選択していく。まずは、目的別スライドショーに適当な名前を付けよう。続いて「スライドショーに表示するスライド」を選択し、「追加」ボタンをクリックする。最後に「OK」ボタンをクリックすると、目的別スライドショーの登録は完了となる。
もちろん、これとは異なるパターンのスライド構成を「目的別スライドショー」として登録することも可能である。この場合は、手順2~3と同様の操作を繰り返せばよい。
目的別スライドショーを2パターン登録した場合 |
以上で「目的別スライドショー」の登録は完了となる。
目的別スライドショーの実行
続いては、目的別スライドショーを実行する手順を紹介しておこう。この場合は、「スライドショー」タブにある「目的別スライドショー」をクリックし、一覧から最適なパターン(目的別スライドショー)を選択すればよい。
すると、選択したパターン(スライド構成)でスライドショーを実行することが可能となる。
なお、この操作をスライドショーの開始時に行いたくない場合は、事前にスライドショーの設定を変更しておいてもよい。スライドショーの設定を変更するときは、「スライドショー」タブにある「スライドショーの設定」をクリックする。
すると下図のような設定画面が表示される。ここでは「スライドの表示」に「目的別スライドショー」を指定し、表示するスライドのパターンを選択すればよい。
このように設定を変更しておくと、通常の操作(F5キーを押すなど)でスライドショーを開始するだけで、目的別スライドショーを実行することが可能となる。
PowerPointに用意されている「非表示スライド」の機能は、前回ならびに今回の連載で紹介した内容が基本的な使い方となる。しかし、これら以外にも「非表示スライド」にはユニークな機能が隠されている。ということで、次回の連載からは「非表示スライド」を使ってスライドショーの幅を広げる方法を紹介していこう。