2009年は「皆既日食」が見られるんです♪

皆様、明けましておめでとうございます!

いよいよ2009年が始まりましたね。今年もこのコラムをのんびり気楽に読んでくださると嬉しいです♪ どうぞ宜しくお願いします!

さて、年末年始はいかがお過ごしでしたか? とっても寒かったですよね。ちょうど冬型の気圧配置で寒気が入ってきましたから、各地、冬らし～い年越しになったのではないでしょうか。今回の寒気は西から入ってきたため、北海道では寒さが緩んだようですが、元日の最低気温は東京で1.6度、大阪は1.8度、名古屋ではー1.1度と元日としては久々の氷点下でした。

先月は12月とは思えない暖かさの日がありましたよね。そういう日が続いた後に寒気が入ってくると、凍えるほど寒く感じます。特に今年は寒気が居座らないのが特徴。寒さが長引かず、寒くなったり暖かくなったりを繰り返していますよね。こういうふうに気温の変化が大きいと体が対応できないから、できれば徐々に寒くなってほしいものです。

それにしても、年始に空気が冷えてキーンとする感じ、なんだか背筋が伸びて気持ちがしゃきっとするのでいいですよね♪ ダラダラしている自分に「しっかりしろ!」と言われているような気がします。そんな緊張感に後押しされ、今年の初詣は東京の愛宕神社の石段を登ってきました～!

この石段、ご存知の方も多いと思いますが、「出世の石段」と言われているんですよ。新年早々、「出世」なんて……。なんだかギラギラしている感じですが、一度行ってみたかったんですよねえ。というのもおもしろい由来を聞いたので。

江戸3代将軍徳川家光が、この石段の上に咲いている梅を見て、誰か馬に乗ってその梅をとってくるように命じたそうです。あまりに危ないので家臣たちが尻込みする中、曲垣平九郎という家臣が見事にやってのけ、それを大いに称えられたといいます。

私も登ってみましたが、かなり急な階段で、とても馬で昇り降りできるとは思えないほどでしたよ。数えたら全部で86段! 途中で立ち止まって下を見ると足がすくみました……。

空はどうして青いの?

そんなこんなで私の2009年は始まりましたが、今年最初の天気の豆知識はロマンチックにいきたいと思います。

「なぜ、空は青いのか?!」

じゃーん♪素敵な問いだと思いませんか? (ご存知の方もどうかお付き合いくださいませ) 今、太平洋側はとっても綺麗な青空が広がっていまして、それを見て思いつきました♪

青色は青い光、そもそも太陽の光なのですよ。でも太陽は直視できないけど、白っぽく見えて青ではないよ! と思いませんか? それが、太陽の光は7色に分かれます。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫です。これらの光は、並べた右から順に波長が短いんです。そして、波長が短い光ほど、空気中の水蒸気やごみで散らばりやすい特徴があります。

光は目に入らないと見えません。近くを通る光でも、目に入らないと見えない。角度が変わらないといけません。ということで、強くあちこちに散乱する光ほど、目に入りやすく、空はその色に見えるのです。

だとすると……空の色は一番波長が短い「紫」になるはずですが、どうやら紫の光は空の上で散乱してしまい、見えないようです。ですので、その次に波長が短い藍、青といった青系の色に空は見えるのです。

ちなみに、空気中の水蒸気や塵が多くなると、他の色の光もあちこち散乱するので、全ての色が出て白っぽく見え、青色が目立たなくなります。晴れているのに空がぼんやりした水色に見えるのは、そういった理由なんです。

空がきれいな澄んだ青色に見える時は、空気が乾燥し、空気中の塵も少ない時だといえますね♪ まさに今日の東京の空♪

2009年は「皆既日食」が見られます♪

さてさて、「空」、そして「太陽」といえば、今年は「皆既日食」が見られる年ですよ～☆ 7月22日、まだまだ先ですが、なんだかわくわくします♪

「部分日食」ならそんなに珍しくもないですが、月が太陽を完全に覆い隠してしまう「皆既日食」はとっても珍しいんですね。

これは屋久島やトカラ列島など特定の島でしか見られないとのこと。見に行く予定の方が羨ましい☆ でも東京でも7割ほど太陽が欠けて見えるらしいので、楽しみにしています!

この間実家に帰った時、濃い紫色の透明下敷きを発見しました。そういえば、昔々、小学生の時にその下敷きで日食を見たなあ、と懐かしくなりました。(※)

※日食は正しい方法で観察してください。誤った観察方法では失明など目を痛めるおそれがあります。詳細は国立天文台のサイトなどをご参照ください。

今年もいろいろ楽しいことがたくさんあるといいですね♪ 気象の世界では、どんなことが起こるのでしょうか?! 昨年は「ゲリラ豪雨」と呼ばれる現象が頻繁に起きましたが、今年は……?

できるだけ楽しい話題をお送りしたいのですが、気象現象から身を守るための注意も書いていきたいと思っています! 今年もどうぞこのコラムにお付き合いください♪

ではではまた♪

執筆者プロフィール:岡山裕子

フリーキャスター / 気象予報士。2002年～2006年名古屋テレビアナウンス部で「スーパーJチャンネル」「ドラゴンズ倶楽部」「伊集院光 光る!スポーツ研究」他を担当。現在はTBS「NEWS 23」キャスター。1980年1月15日生まれ、茨城県龍ケ崎市出身、お茶の水女子大学卒。やぎ座のAB型で、特技はクラシックバレエ、趣味は映画鑑賞と料理。アメブロでオフィシャルブログ「ゆうコーナー」も更新中!