本連載では、先進的な働き方・オフィス構築を行っている企業に潜入し、思わず「うらやましい」と声を漏らしてしまうその内容を紹介していく。「これからのオフィスどうしようか……」と考えている読者の手助けにもなれば幸いだ。第19回となる今回は、ファーストフードチェーンのリーディングカンパニーである日本マクドナルドのオフィスを紹介する。
プロジェクトの一歩目は「本社」という名前の変更から
マクドナルドがブランドイメージの向上と中長期的にビジネスを成長させるための施策のうち、「ソクラテスプロジェクト」と称した、オフィス改革プロジェクトをスタートさせたのは2015年のことだ。
その施策の中で、「『オフィス』や『本社』はどうあるべきなのか」また「オフィスのスタッフが国内店舗のサービスの質やスピードの向上に貢献するにはどうすれば良いか」といった議論が行われたという。
「これらのテーマに取り組むにあたって、まずオフィスの名称を『本社』から『ナショナルレストランサポートオフィス』という名前に変更しました。あくまでマクドナルドの最前線はお客さまと直接接している全国の店舗で、オフィスのスタッフはそのサポートに回る存在であるということを名前から体現しました」(外山氏)
そして、名前ばかりでなくオフィスや働き方も変革することで、コラボレーションの質を高めることを目指したという。