ビルメンテナンスのプロフェッショナルとして50年以上の歴史を誇る東京不動産管理。総合ディベロッパーである東京建物とヒューリック株式会社の関連会社として、着実な信頼と実績を積み上げてきた。建物の「維持」「管理」を担う同社のビジネスモデルは他の事業に比べ景気の波に左右されず、設立以来安定した経営を続けている。ただ、そこに甘んじることなく、ビルオーナー様の多様なニーズや環境問題にも目を向けた次なる事業にも着手している。そんな同社のトップに、これまでの歩みと今後のビジョンについて聞いた。

--御社の事業内容やサービスの特徴を教えてください。--

当社はビルの設備管理や清掃、警備、修繕工事、衛生管理などを提供する総合ビルメンテナンス事業を展開し、ビル事業全体の調和を図るコーディネーターとして、物件の資産価値向上に尽力しています。当社の特徴は、扱っている管理物件の規模が大きいということ。「霞ヶ関コモンゲート」「大崎シンクパークタワー」や「中野セントラルパーク」をはじめ、現在建設中の京橋や大手町の超高層ビルも、私たちが管理を担う予定です。

また、一つのエリアを40~50棟に分けて管理する"エリア管理"により、より少ない人員でビルを管理できる体制を実現しています。担当が決められたエリア内で活動しているため、移動時間が短縮でき、より迅速で効率的な対応が可能となっています。

大規模な物件を中心とした管理と、そこを拠点としたゾーン展開。この2点が当社サービスの特徴と言えるでしょう。 このようなアドバンテージを活かし、これからもビルメンテナンスのプロとして、「価値創造型のビルメンテナンス」の提供を目指していきたいと思います。

--これまでの50年について教えてください。--

当社はこれまで大きな経営上の危機に直面したことはなく、非常に安定した経営を続けています。昨年、ビルメンテナンス企業の社長会に招待して頂いたのですが、当社も含め、参加している企業様の自己資本率はどこも7割を超える優良企業ばかりでした。

景気が悪い時も決定的な影響をうけないので、売上高が乱高下することなく、安定した業績で推移しています。震災やリーマンショック等による景気の変動で会社が衰退することはありませんでした。薄利ではありますが、キャッシュフローは常にプラスで推移していく。私たちの業界にはそんな安定した経営を続けている企業が多いと感じています。

高度経済成長期の真っ只中に設立された当社は、東京建物・旧富士銀行の建物をはじめ、経団連、世界貿易センターといった名だたるビルの管理に竣工と同時に携わることで、日本の経済と共に飛躍的に成長を果たしました。

高度経済成長の恩恵もあり、堅実な経営を今日まで継続してきましたが、6年ほど前から不動産の証券化の流れなどもあり、管理料の合理性をより強く求められるようになってまいりました。また環境負荷低減のための水光熱費などを圧縮する傾向も強くなるなど、当社に寄せられるニーズも大きく変化しつつあります。

--将来のビジョンを教えてください。--

時代の変化に対応するため、今後は設備管理以外の業務も請け負うなど、事業領域を広げ、当社がこれまで築いてきた400棟を超える管理実績を活かした幅広いサービスを提供していきたいと思っています。

例えば、より合理的な営繕・修繕サービス。建築物のコストを企画・設計、建築、維持・管理、解体・廃棄処分するまでのコスト(ライフサイクルコスト)で考えた時に非常に大きな割合を占めるのが、保全費や光熱費などの維持・管理に必要な費用。こうした建物の維持管理に必要な労力やエネルギーを最小限に抑える営繕・修繕の提案を積極的にしていくなど、世の中に求められるサービスを構築していきたいと思います。

--社員に期待することを教えてください。--

ニーズが多様化していくにつれて、より低コストで、効果を最大化できる施設管理が求められていくことでしょう。そういった社会のニーズに対応するため、当社もプロパティマネジメントやビルに係る設備工事などの分野にも踏み込んでいるので、設備や機械の監視という『ビル管理』の枠に納まることなく、ライフサイクルコスト、ファシリティーマネジメントなどにも目を向けられるような視野の広い方、建物を取り巻く環境、エネルギーなど様々な問題に関心を寄せ、オーナー様はもちろんテナント様にも新たな管理を提案できる方が、当社で活躍できる人材だと考えています。

会社概要
社名:東京不動産管理株式会社
設立:昭和31年11月13日
資本金:1億2,000万円
代表者:代表取締役社長/森田 節哉
事業内容:総合ビル管理事業
事業所:本社/東京都墨田区太平四丁目1番3号 オリナスタワー4階
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