前回はMicrosoft Teams Educationで先生が課題を作成して、生徒に告知するまでの手順を紹介しました。今回は課題作品を作成した生徒が、Teamsを使って課題を提出する方法や、提出された課題を先生が評価する方法を紹介します。
課題作品を提出する
まず、生徒が課題作品を提出する手順から紹介します。生徒は自分のユーザー名でTeamsにサインインしてください。
(1)メニューバーから「…」(その他)ボタンをクリックする
(2)「課題」アプリをクリックする
なお、Teams左側のメニューバーに「課題」アプリのアイコンが表示されているときは、「課題」アプリのアイコンをクリックするだけでかまいません。
(3)提出する課題をクリックする
課題の内容が表示されたら、課題をよく確認してください。
(4)あらかじめ制作しておいた課題の作品ファイルをアップロードするときクリックする
(5)Teamsの画面で直接作品を制作するときにクリックする
(6)作品の評価基準(ルーブリック)を確認したいときにクリックする
(7)作品をTeamsで先生に提出する
提出状況の確認と課題作品の評価
次に、先生が生徒の課題作品の提出状況を確認して、作品を評価する手順を紹介します。先生のユーザー名でTeamsにサインインしてください。
(1)「課題」をクリックして課題アプリを開く
(2)必要に応じて課題の分類をクリックして、課題一覧表示を切り替える
(3)提出状況の確認や評価を行う課題をクリックする
メニューバーに「課題」アプリが表示されていないときは、「…」(その他)ボタンをクリックして、アプリ一覧メニューから「課題」アプリを探してクリックしてください。
課題の分類について、既定の設定では「今後の予定」分類の課題を一覧表示します。「今後の予定」とは、提出期限前の課題を意味します。逆に、提出期限を過ぎている課題を管理したいときは、「期限を経過」をクリックします。
(4)課題作品提出の対象となる生徒の一覧
(5)課題を確認したかどうか、作品を提出したかどうかなど状況の一覧
(6)フィードバック(先生からの評価文)を投稿していれば、アイコンが塗りつぶされて表示される
(7)ルーブリックによって評価した作品には点数が表示される
(8)作品を確認・評価したい生徒をクリックする
(9)この課題を閉じて前のページに戻るときにクリックする
生徒名をクリックして開いた画面は次のようになります。
(10)提出された生徒の作品が表示される
(11)生徒名をクリックすると、生徒一覧から他の生徒の作品ページに移動できる
(12)1つ前の生徒の作品ページに移動する
(13)1つ後の生徒の作品ページに移動する
(14)ルーブリックから生徒の評価を選択する(評点を付ける)
(15)生徒へのメッセージをフィードバックとして入力する
(16)Teamsのビデオ通話画面を開いて生徒を呼び出して通話する
(17)あらかじめ作成したファイルを生徒へのフィードバックとして貼付する
(18)生徒へのフィードバックとして新しいファイルを作成する
(19)このページを閉じる
コミュニケーションを密にすることが大切
このように、課題アプリを用いることで、生徒による課題の確認・提出の状況をいつでも確認して、評価できるようになります。作業はすべてオンラインで行うので、在宅学習などにも活用できますし、分校などの拠点がある学校や複数の学校で連携授業を行う際にも役立つでしょう。
ルーブリックを活用すれば先生が評点を管理しやすいうえ、生徒にとっても自分の作品がどのように評価されているか客観的に知ることができるので、何をポイントに作品を作ればいいのか目標がはっきりします。
一方、オンラインで事務的に課題の提出と評価が処理されてしまうと、信頼関係を築きにくく、生徒の不安にも繋がることでしょう。対面での対話などはもちろん、Teams上でのフィードバックやビデオ通話(ビデオチャット)を活用してコミュニケーションを密にすることが大切です。
Teams Educationの「チーム」では、アンケート方式で生徒のメンタル状態の把握が可能な「Reflect」、クラス全員で使える共同ノートブックの「Class Notebook」、生徒のTeams活用状況を把握する「Insight」などの機能が利用できます。
以下はクラスのチーム画面の例です。
(1)Class Notebookを開く
(2)Reflectを開く
(3)Insightを開く
(4)Reflectの例
こうした機能を活用することで、授業の効率化を進めることができます。効率化して短縮した時間は、1人1人の生徒へのきめ細やかな対応に使いましょう。ぜひ、積極的にTeamsを活用してください。